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カテゴリ:太っちょポッポのトットさん2
通い慣れた道と言えど、ジョンピーとトットさんとデブリンバトたちを連れて、カナイドまで続く超ミニワームホールを案内するツノムクドリのビッキーポーは慎重に歩いていた。 1人でも迷子になれば、その不幸者は永遠に闇をさまようことになりかねないからだ。 しかし、道もそろそろ終わりに近づき遠くにブラックホールの出口が輝いて見え始めた。 光をも飲み込む無限の暗闇のブラックホールは内側から見ると逆に光り輝いているのだ。 ビッキーはトットさんたちにあともう少しだと伝えるために振り返ったとき奇妙なものを見つけた。 なんとデブリンバトの中に黄色いデブリンバトがいるのだ。しかも一羽多い。 彼は不思議に思い声を掛けた。 「君はどこから来たんだい?カナイドでも見かけない色だけど。」 だがそのデブリンバトは訳の分からない言葉でギーギーガーガー言うだけだった。 するとそばにいた別のデブリンバトがこう言った。 「こいつ今朝ビリノン星を出てきたんだと。」 「ビリノン星?」 ジョンピーが聞き返した。 「どこかで聞いた名前だなあ。」 「ところで君はなぜこの言葉がわかるんだい?」 ビッキーが聞くと驚くべき答えが帰ってきた。 なんとそのデブリンバトも5年前にビリノン星からやって来て、結構そういうデブリンバトも多いのだそうだ。 なぜそのことをカナイドに報告しないのかと聞くと、聞かないからだとデブリンバトらしい返事が返って来た。 カナイド1000年の歴史でも初めての発見だった。 その黄色いデブリンバトが言うにはビリノン星に案内するとのことだった。 案外トットさんが隠れるにはいい場所かもしれないし、興味もあり行ってみることになった。 トットさんはほとんどデブリンバトだし・・・・・ 「何?俺が、なんだって?えつ?」 トットさんはいつものようにマスPにかみついた。
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トットさん、黄色に染めないといけないのかな~?(@^▽^@)
(2021.11.11 00:12:11)
デブリンバトは鳩の種類なの???( ゚Д゚)
(2021.11.11 17:16:19)
空夢zoneさんへ
トットさんを黄色に塗ったら、それこそふにゃふにゃのパンクした黄色いサッカーボールですよ。 その時マスPは冷たい視線を背中に感じて振り向いた。 そこにはそのトットさんが険しい顔をして仁王立ちしていた・・・ (2021.11.13 08:49:34)
simo2007さんへ
ビリノン星では以前会った人たちとの再会があります。 170万光年離れていると言っても、宇宙も狭いですね。 波乱というよりかえってトットさん最大の危機へとつながります。 (2021.11.14 16:38:43) |