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漫才・落語

2013.05.05
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カテゴリ:漫才・落語
熊田「おお、八田じゃないか?」
八田「おお、誰かと思えばどなたでしたっけ?」
熊田「何言ってんだ?俺だよ俺、熊田。小学校の同級生だった熊田だよ。」
八田「なんだ、それならそうと早く言ってくれればいいのに。」
熊田「何だいそりゃ。相変わらずおかしなやつだな。」
八田「いやー、それほどでも。そんなに言われると照れるなあ。」
熊田「褒めてねえ、褒めてねえっての!ところでどうした浮かない顔して。」
八田「ああそれがなあ、春になるとどうも眠くて仕方がねえんだ。」
熊田「それは『春眠暁を覚えず』と言ってな、春先は体の調子が変って朝になっても目が覚めないほど眠くなるってことだ。」
八田「ああ、俺もそれだ、その、『しゅんみんがあかつきを覚えられねえ』ってやつだ。」
熊田「お前何言ってんだ?『春眠暁を覚えず』。分かったか?」
八田「当たり前だろ、そんなの常識常識。」
熊田「まったく、調子だけはいいんだから。」
八田「で、近頃眠くて仕方ねえんだけど・・・、こないだもエスカレータ乗ってて途中で寝ちまってよお、てっぺんに着いた途端けつまずいて後ろから来たやつに押しつぶされてえらい目にあっちまったぜ。そいつががまた相撲取りみたいなデブで迷惑なやつだぜ。」
熊田「迷惑なのはお前の方だ。そもそも、そんな所で眠るんじゃねえっての。」
八田「眠むてえんだから仕方ねえだろ。」
熊田「そんなときゃ知恵を働かせるもんだぜ。生活の知恵ってやつだ。よく言うだろ『お婆ちゃんの知恵袋」とか?」
八田「ああ、それなら俺もよく知ってるぞ。俺の婆ちゃんチエって名前で、いつも三角の袋持ち歩いているからな。」
熊田「違う!昔から、人は困ったときに色々考えて生活に生かして来たってことだ。それを生活の知恵って言うんだ。」
八田「だから俺の婆ちゃんの名前は・・・・」
熊田「違う!もういい!お前と話してると頭が痛くなる。」
八田「熊田よう、エスカレータで寝ちまってもてっぺんに来たら目が覚めるいい方法ってねえかな?」
熊田「だから、そんな所で寝るなってえんだ。」
八田「だって眠くなるもん仕方ねえじゃないか?おれつい寝ちまってなこれで三度目なんだ。」
熊田「お前、相当寝ぼけてるな?」
八田「だから『しゅんみんがあかつきを覚えられねえ』なんだ。」
熊田「違う!」
八田「チエ婆ちゃんに聞いたら知ってるかなあ?」
熊田「違う!」
八田「くまだあ、そんな事言わずに生活のチエ婆ちゃんってやつを教えてくれよお~。」
熊田「そんなものあるか、エスカレータで眠る知恵なんて。」
八田「友達じゃねえか。」
熊田「最初、俺が分からなかったくせに。」
八田「ちょっとボーッとしてただけじゃないか。」
熊田「お前はいつもじゃないか?」
八田「そんな事言わずに頼むよ。」
熊田「まったく、俺だったらそうだなあ・・・・、確かに徹夜明けのときなんかはエスカレータ乗ってても眠くなることはあったけど・・・・」
八田「だろ?」
熊田「お前と一緒にするな!」
八田「で?」
熊田「俺だったら・・・・、そうだなあ・・・・。そう!エスカレータに手すりがあるだろ。あれを掴むな。」
八田「手すりなんか掴んでどうするんだ?」
熊田「最後まで聞け!この間抜け。」
八田「いやー、照れるなあ・・・・」
熊田「褒めてねえっての。まあいい、手すりを掴むだろ、そしてエスカレータがてっぺんに近づくと斜めだったその手すりは水平になる。」
八田「手すりが水兵さんになるのか?お前ボケてんじゃねえか?何で手すりが水兵さんになるんだよ?」
熊田「ボケてんのはお前だよ。違う!水平ってのはだな地面と同じに真横になるってことだ。だからそれまで斜めだった手すりが真横になるってことは、斜め上をつかんだ腕先が下に下がって行くってことだ。だから腕が下がったらてっぺんに着いたってことだから、目を開ければいいんだ。これで目をつむっていてもてっぺんについた事が分かるってわけだ。」
八田「なるほど、そうか、なんだ、簡単じゃねえか?」
熊田「お前わかったのか?」
八田「さあ?」
熊田「何だよ、世話の焼けるやつだぜ。」
八田「いやー、それ程でも照れる・・・・・」
熊田「違う!褒めてねえ!」
八田「まあいい、今度試してみるわ。」

それから、

熊田「おお、八田。」
八田「おお、誰かと思ったらどなたでしたっけ?」
熊田「何だよこいつ。まったく。ところでどうしたんだその額の絆創膏は?」
八田「ああこれか?おお、誰かと思ったら熊田じゃねえか?」
熊田「今ごろ何だお前。」
八田「まあいい、大目に見てやれよ。」
熊田「ったく!それで?その額の絆創膏は?」
八田「お前のおかげでえらい目にあったぞ。」
熊田「俺が何したってんだ?」
八田「エスカレータで眠るチエ婆ちゃんだ。」
熊田「はいはい、それで?」
八田「お前に教えられたようにやってみたさ。」
熊田「そしたら?」
八田「やっぱりてっぺんでひっくり返っちまった。」
熊田「手すりを掴んで、腕が下に下がったらてっぺんに着いたんだから目を開けたんじゃねえのか?」
八田「手すりを掴んださ。」
熊田「掴んで?」
八田「安心してすっかり寝入っちまった。」

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ほら、落語にも。


おばあちゃんの名前がチエだったてのはないよね?


イタリアのチエばあちゃん?
違う!


中国のチエばあちゃん?
違う!!
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最終更新日  2013.05.05 17:29:33
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