スペイン雑貨店ROMERO

2005/07/10(日)12:06

* この間から気にかかっているドビッシィーの「沈める寺」 *

ミュージック(36)

あんまりTVは見ないと言いながらこれがチラチラ見ているんですねえ! そのチラット見で見てしまったのが この場所の光景でした。(ゴメンなさい!写真とは関係ありません。サン.ロマ.デ.サウという所の事です。) スペインの(スペインという響きには、即反応してしまうようなのです)不確かですが、ピレネー山脈に近いサン.ロマ.デ.サウという所にダムで沈んだ村があって、そこの寺院の尖塔だけが部分的に湖面からでている光景を見てドビッシィーがあの美しくも悲しい傑作を作ったと言われているそうなんです。 それでドビッシィーの「沈める寺」について調べ直してみたら、なかなか意味深いケルトの伝説にいきあたりました。 大昔のブルターニュ地方にイス(イース?)というたいそう繁栄した都があったそうな。その国の王様はウツクシイ王女ダユを溺愛し、彼女のためにこの町を作ったそうな。 繁栄と快楽のし放題をつくしたその都市は、ついに神の怒りをかい、神からの使いがもたらされた。 そうとも知らずに、その男を愛してしまった王女ダユは、男のいいなりに王から水門の鍵を盗みだし、男に渡してしまう。水門を開けられたイスの都市は、海抜下にあったため、一人残さず水の下に沈んでしまったそうな。 それからかなりの歳月がたって、漁をしていた一人の漁師の船の錨がなにかに引っかかって上がらなくなった。 水に潜って調べると、水の中に聖堂があって明かりが灯り、人々が聖歌を歌っているのが聞こえてきた。 その聖堂が鐘の音と共に水の中から浮上し、また沈んでいく様子を曲にしたのが「沈める寺」という曲なのだそうです。 自由と富と快楽の溢れる強大な都市といわれながら、伝説の中に忘れ去られたイスの都。どこか身近な所に感じませんか?

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