2013/11/18(月)19:56
それにしても海沿いの雲が黒々として不気味だ。
どうしても311東日本大震災を経験して以降は観天望気に心を振り回され気味である。なにしろ関東大震災だって直後に台風が火災を拡大したのだ。だから台風と地震との相関関係というものを考えない訳には行かないのだ。そういうことで海沿いに行くと目前の雲行きそのものが気になる。
あえて新幹線でもなく各駅停車でもなく東海道線を巡っていくと妙な心持ちである。そういう気分も手伝って普段の野暮ったい観光地も幾分か新鮮である。そういう演出そのものが非日常のために必要とされる。そういう風に考えておく。そうした方が自分には納得がいきやすい気がしている。
ここ数日の陽気の変化も手伝い暖かく感じる。いや普段の湯よりも違う。だから妙な気分である。そういう複雑な心境に寄り添うように海沿いの雲はドス黒く憂鬱である。なんでここまで来たかと泣きたくなる様な複雑な気持ちを見事に体現してくれている。とりあえずはそう思うことにした。
とりとめのない気分を映し出す夜空。そこには実に頼りない月明かりが見え隠れしている。その空を幾分かの拠り所としながら自分の考えを導き出す。それは誠に情けない限りなのだが。そうして成り行きに任せながら時を潰し自分を宥める。そんな繰り返しが最近は実に多くなった気がする。
こういう時は実に長く感じる。そういう時も普段と同じだけの長さしか持ち合わせない筈なのに。そういう不思議さを感じつつ自分の今の感情を再確認する。どこまでも苦痛な時の流れの中にあるという自覚そのものがそもそもの苦痛を呼び覚まし、その苦痛から逃れようと考えを急いている。