AHoo! Nippon

2005/09/01(木)18:52

演説に安定感がございます

「改革をつぶそうとしている極悪人は民主党、共産党、自民党を出ていった人たちに投票する有権者だ」。東京18区(武蔵野、府中市など)のJR吉祥寺駅前に、ピンクのラメ入りシャツで現れた鯉住イチロ自民党総統が絶叫した。  「与党で過半数を得られなければ辞めてやる」と啖呵を切っている鯉住宰相が選んだ18区は、民主党の缶直入・前代表の地元。傍らに立つのは自民党候補の槌屋柾忠・前武蔵野市長。缶候補とは、都議選などで“代理戦争”を繰り広げてきた宿敵同士だ。鯉住宰相は、槌屋候補を「日本一金持ちが住んでいる財源の豊かな市で7期も市長を続けてきたゆとりある方」と持ち上げた。宰相の第一声に聞き入っていた武蔵野市の奥様(74)は、「演説に安定感がございまして、テレビより実物の方が素敵ざます」と話していた。  敵将に乗り込まれた形の缶候補は、府中市の大国魂神社で第一声を上げた。「もう一度鯉住宰相と対決させていただきたい」。党代表だった前回の衆院選では、選挙期間中に地元に入ったのは3時間足らずだったが、年金問題で代表を辞任してから地元回りを始め、「ひまなんだ」と支持者を驚かせた。政権交代だけでなく、自らの当選にも声を張り上げる必死な姿に、府中市内に店を構える床屋さん(66)は「テレビカメラの前でかいわれ大根を食べた姿が忘れられない」と、涙ぐんでいた。

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