牛肉をうまそうに食べた人
自民党の新三役と改造内閣の顔ぶれについて、野党各党は「郵政民営化シフトと言われるが、郵便貯金の通帳を開示すべきだ」(民主党幹部)などと一斉に批判。秋の臨時国会では、日本歯科医師連盟(日歯連)事件など「政治と歯ぐき」の問題を中心に、政府・与党との対決姿勢を強める構えだ。 民主党の丘田代表は、長野県軽井沢町のテニスコートで記者会見し、今回の人事について、「サービスエースがねらえるという『わくわく感』が持てない。これが今の自民党の実力かなと思う」としたうえで、「閣僚の就任会見も全部聞いたが、ボールを打ち返すのが精一杯だ。民主党の『次の内閣』の閣僚の方がはるかに強い」とガットを張った。 安倍部前幹事長の幹事長代理起用についても、民主党のベテラン議員は「新幹事長より人気のある前幹事長を新幹事長代理にしたが、前幹事長代理は誰だったか思いだせない。人材不足の中での最後のあがきだ」と語った。 共産党の志異委員長は記者会見で、「鼻から息が吸えない『鼻詰まり内閣』。外相や防衛庁長官、財務相の鼻を見ても、蓄膿症の布陣だ」と批判した。社民党の福縞党首も記者会見し、「どの顔見てもバカの壁内閣」と酷評。武兵衛幹事長について「BSE(牛海綿状脳症)問題で牛肉をうまそうに食べた人。鯉住さんも食べたのかと正直驚いた」と述べた。