|
カテゴリ:カテゴリ未分類
ルギさん退院しました。
11日間病院にいて、おいらはその間、見舞いには行けませんでした。福岡市もコロナの感染者数が増えてきちゃって、病院としては、外部の人なんか来てもらいたくないですよね。それはわかる。 でもまぁ、おいら親子みたいなケースでしたらいいですけど、長期入院されている方とかだと、ご家族は心配だろうなと思いました。ルギが入院していた病院は看護体制もきちんとしてる、立派な病院でしたけど、だからって会えなくても大丈夫、ではないですものね。 数日ぶりに会ったルギは、あんまり変わってませんでした。もう顔がむくんでさぁ、大変よ~と、マスクを外して見せてくれるのですが、いや、それほどでもないぜ?てか、あたしこの顔見たことがある。 あ、赤ちゃんの時の顔だ。 とすぐに思い当たりました。ああそうだそうだ、赤ちゃんルギはこの顔だったわ、ははは、まさかこんな時にまた出会うとはね! 退院自体はすぐに終わりました。ちょっと歩きたいというので、病院から駅までの道を二人で歩きました。道すがら、入院中の話を聞いたのですが、やはり、過酷だったみたいで、術後一日ベッドから起き上がってはいけなくて、それが一番しんどかったと言ってました。いつも無駄な動きの多いルギですから、そりゃ普通の人よりしんどかったと思います。 パスタが食べたいというので、お店に入りました。久しぶりの普通食で、本人も入院中パスタのことばっかり考えていたらしく、楽しみにしていたのですけど、いざ、食べ始めるとルギの顔がどんどん曇ってきました。 「お母ちゃんダメだ、全然味しないし、パスタがゴムみたいに固い」 「えっそうなん?そっか、パスタは固いんやね。」 「うわぁ、嘘やろ!ひき肉も小石みたいに感じる!」 と言って、肉はよけてパスタだけ食べることにしました。しかも一本づつです。口があんまり開けられないのと、固いので量が噛めない。 いつもだったら、20分かからない量のパスタを、ルギは一時間以上かけて食べました。おいらはそれを見ながら、頭の中でずっと、ルギが食べられそうで、しかも栄養補給できるメニューを考えていました。 一番、簡単な解決法はスープよね。栄養補給食としては、優秀なメニューだと思うのですが、ルギの場合は、あごの筋肉を減らすわけにいきませんので、少しは噛まないといけない。でも、通常のものはそもそも噛めませんから、おお、こりゃなかなか難物だな。 とりあえず、具なし茶わん蒸しで様子を見るか。卵やったら大抵の栄養は入っとるし、少しは噛める。ルギに卵で取れない栄養素をネットで調べてもらったら、ビタミンCと食門繊維は卵じゃ取れんということなので、その部分だけをなんとかすれば、いけそうです。 初日は「具なし茶わん蒸しに山芋のとろろをのせたもの」を作りました。これはルギに山芋食べれる?と聞いたら、茶わん蒸しの上にのせてというので、のせました(笑)食物繊維はクリアできたと思います。手術自体は簡単なものかもしれませんが、体へのダメージはやはりすごいです。 さらにルギは、食べ物を食べる以外は、口の中に輪ゴムを入れて、筋肉に骨の新しい位置を覚えさせる、という作業をしなくてはいけません。それを怠ると筋肉が元の位置から動かず、せっかく動かした骨が戻ってしまうそうで、手術した意味がなくなります。毎回「うおー!不快だ、不快すぎる!」とか言いながら、ゴムを装着してます。でも自ら望んでやったことなんで、がんばると言ってました。 おいらができることは、食べさせることです。栄養補給と少しでも噛むことができるものを作るしかありません。前のブログで「固いって人によって違うんじゃない?」と書きましたけど、ほんと違いました(笑)おいらの予想の斜め上でした。 ルギはしばらく「具なし茶わん蒸し山芋のせ」でいいと言ってますので、しばらくはこれと蒸した魚ですかね?こういう世界の料理ってまた違うから、おいらとしては新しい料理の世界が学べそうです。 さて、肉はいつになるやら? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|