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石川県 旅館 ホテル 心に残る旅の宿

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yosshi1019

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2011.09.10
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カテゴリ:石川県の民話 伝説
石川県の昔話 3 死人の見張り

[死人の見張り]

野狐(やこ)、佐脇嵩之『百怪図巻』より


[能登の民話伝説より 田鶴浜地区の昔話より]
方言、表現など分かりやすいように改変してあります


むかしむかしあるところに、ホラ貝を得意とする男がおりました。ある日、田んぼ道を通りかかると一匹の狐があぜ道で昼寝していました。
「ほほう、立派な狐じゃ。どれ一発おどかしてやろうかの。」
その男はそっとそばに寄り、狐の耳元でぼーうと一発吹きました。狐は目の玉ひん向いて跳び起き、近くの草むらへ飛び込み、やがて草むらの奥の方から男をじっとにらみます。
「うはは、これは面白い。なかなかすばしっこい奴だ。」
男はひとしきり笑って満足そうに帰途につきました。

それから数日後のこと、その男は山道を歩いていましたが、いつの間にか道を見失い、ヤブの中をうろついていました。どこまで行ってもぼうぼうのいばら道。一本の道も見つかりません。何時間歩いただろう。すでに日が落ちかかり、あたりは次第に薄暗くなってきます。
その時、小高い丘の上に灯りがついた小屋を見つけました。男はうれしさの余りいばらのトゲが服を引き裂くのも気にせず、ぐいぐいと進み、小屋の扉を叩きました。出てきたのは、あごに長い白ひげがあるよぼよぼのじいさんでした。
「すみませんが、道に迷ってしまいました。今晩ここで休ませていただけませんか。」
男がそう言うと、そのじいさんは、
「そりゃあ構わんがの、先ほどわしの連れ合いが亡くなったところじゃ。わしは今からちょいと近くの親戚連中に知らせてこなくちゃならん。帰るまで番をしといてくれるんなら、なんぼでも休んでいってくれ。」
じいさんがそう言うのでその日は一晩泊めてもらうことにしました。

小屋へ入ると確かに白布をかけた死体らしきものがひとつ部屋の真ん中に有り、まわりに数本のろうそくが置かれています。男は気味悪く思いましたが、できるだけ見ないようにして部屋の片隅でごろ寝をし、うつらうつらとしながらじいさんの帰りを待つことにしました。ところがじいさん、いつまで経っても戻ってきません。部屋の数本のろうそくも短くなり、このままではもう少しで消えてしまいそうです。男は心配になり起き上がってろうそくの炎を眺めていました。

と、その時、真ん中の死体がもぞもぞと動いたのです。
「な、なんだ!」男は仰天して立ち上がりました。
やがて死体の白布がはらりと死体の脇に落ち、白髪のぎょろ目をむいた老婆の姿が現れました。老婆の顔はゆっくりゆっくり男の方を向き、それから、にごにごとうつぶせになり、ずるり、ずるりと男の方へ寄ってくるではありませんか。
「なんだお前は、生きてるのか。こっちへ来るな!」
男は部屋の隅を逃げまわりましたが、老婆はそのつど向きを変えて寄ってきます。
「えーい、あっちへ行け!」
ホラ貝を下にたたきつけ、その老婆を追っ払おうとしてもいっこうにききません。
「うわあー、助けてくれい!」
男は小屋の扉を開けようとしました。ところが戸がきしんでガリガリといい、なかなか開きません。その間も老婆が背後から忍び寄る音が聞こえます。ずるり、ずるりと・・・

そうやって小屋の中でじたばた暴れていたころ、ある橋の上で見物人が集まっていました。一人の男がホラ貝を振り回し、何かわめいて必死に暴れていたのです。それは明るい昼のことでした。男はひとしきり暴れたあと、橋から川へどぶんと落ちていきました。見物人たちがすぐに引き上げると、男は不思議そうにあたりをきょろきょろ見回すばかりだったと言います。
(文責:津幡町 吉田恵一)

[石川県昔話 目次]

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Last updated  2015.05.26 21:36:51
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