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2011.09.23
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カテゴリ:石川県の民話 伝説
石川県の昔話19 天狗のお守り

[天狗のお守り]

[参考:金沢の民話と伝説より]

犀川大橋の近く、はまぐり坂の上に妙慶寺というお寺があります。そこの5代目の住職、向誉上人(こうよ しょうにん)の時のお話です。

ある昼下がり、向誉上人はある家でお経をあげた帰り、近江町市場を通りかかりました。市場はいつものとおり活気が有りましたが、ある一角で若者たちが集まってわあわあ騒いでいるのを見つけ、近くへ寄ってみました。すると一羽のでかいトンビが若者たちにとり押さえられ、じたばたとあがいているのです。
「どうしたのじゃ。」と向誉上人が問うと、
「ああ上人様、こいつはとんでもない奴です。このごろ毎日やってきて店の売り物をさらってゆくんです。今日こそはと思って、待ち構えて棒でたたき落としました。」
トンビはピーピーと鳴き続け、羽があたりに散らばっています。向誉上人はちょっとあわれに思い、
「ふうむ、どうじゃな。わしが今までとられた売り物の代金を払うから、そのトンビをわしに譲ってくれぬか。」と言うと、若者の頭らしき男が顔をあげ、
「上人様がそうおっしゃるならお預けします。このトンビの根性をたたき直してくださるならお金なんかいりませんよ。どうかよろしくお願いします。」
向誉上人は、高潔で慈悲深く、近辺では尊敬している人がたくさんおりました。上人様に預ければ間違いは決して無かったのです。

向誉上人は、そのトンビを布に包み、寺まで持って帰ることにしました。寺まで結構距離が有りましたが、不思議なことにその間、トンビは鳴くことも騒ぐこともなく、おとなしく向誉上人の腕に抱かれていました。

向誉上人が寺の境内へ戻り、トンビを地面に下ろして布を解き、
「わしが通りかかったのも何かの縁、おまえさんを助けられて嬉しかったぞ。だがお前さん飛べるかのう。ほらあすこにでかい木が見えるじゃろ。あの木で休んで傷を直したらいい。」
そう言うと、トンビはその木を見つめ、次に向誉上人を見つめ、やがてふさふさと羽を広げてその木へ向かって飛んで行きました。

その日の夜のことです。向誉上人が床につき、そろそろ眠りに入ろうとしていたころ、布団の右に何か気配がしたので見てみると、誰かが向誉上人へ向かって手をつき、はいつくばっています。向誉上人は起き上がりもっとよく見ると、その者は鼻がひん曲がった赤ら顔を上げ、目元を涙でぼろぼろにしてこう言うのです。
「私はこの地に住む天狗です。昼はトンビの姿で空を舞っております。昼間はひもじさのあまり恥ずかしいことをしてしまいました。その節は助けて頂いて本当に有難うございます。上人様の慈悲の心に触れもったいない気持ちでいっぱいです。今ここに、お礼をしたいと思ってまかり出ました。私に何か出来ることが有ればおおせください。」
それに答えて向誉上人は言いました。
「おまえさんの気持ちはじつに嬉しい。だがの、わしはこのあたりの方々にたくさんのものを頂いていて、お返しできなくて困るほどなのじゃ。これ以上してもらうことは何も無い。それに、何か見返りを求めておまえさんを助けたのではないぞ。早く傷を直してどこかへ立ち去るがいい。」
「それでは私の気持ちがおさまりませぬ。」
天狗はあたりをキョロキョロ見回すと、
「しばらくお待ちを。」
そう言って障子を開け、外へ出てわさわさと飛んでいき、しばらくして板を持って現れました。そしてトンビのような爪をニョキッと出すと、その板の真ん中にガツリと爪をたて、ガリガリと何かを掘り上げます。やがて出来上がったものは、表に大きく「大」の字が、裏に「小」の字が書いてある八角形の板でした。
それを向誉上人へ手渡すと、天狗は再びはいつくばってこう言いました。
「こんな事しかできなくて申し訳有りませぬ。これは火事のお守りです。大の月には「大」の方を、小の月には「小」の方を掲げておきますと、永遠に火事からお守りできます。それでは失礼致します。」
そう言うと天狗は再び障子を開けて、外へわさわさと飛んで行ってしまいました。

当時の明かりは火を使い、今のように消防も発達していなかったので、火事がとても多かったのです。一軒の家に火がつくと、またたく間に広がって大火事になりました。しかし、どんな火事が有っても不思議にも妙慶寺だけは焼けませんでした。亨保十八(1733)年の大火事では妙慶寺の近くまで火が及びましたが、そこで火は消えてしまいました。人々はこれも天狗のお守りのお陰だとうわさし合ったそうです。そのお守りは今でも妙慶寺に掲げられ、お寺を火事から守っています。
(文責:津幡町 吉田恵一)

[石川県昔話 目次]

[浄土宗 妙慶寺] 


□□妙慶寺周辺宿泊施設□□
妙慶寺は、金沢繁華街片町の近くです。
[金沢繁華街片町周辺の旅館・ホテル]
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Last updated  2015.02.26 20:24:39
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