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石川県 旅館 ホテル 心に残る旅の宿

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yosshi1019

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2011.09.27
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カテゴリ:石川県の民話 伝説
石川県の昔話23 お銀と小金

[お銀と小金(こきん)]

むかしむかし、犀川のたもと、加賀藩士の屋敷にお銀と小金(こきん)という12歳と7歳の姉妹がおりました。ただ、姉のお銀の方は4歳の時にお母さんを亡くし、妹の小金の方は、あとにお嫁にきた母の子供です。お銀はよく妹の小金を可愛がり、何をするにも一緒で、二人はとても仲が良い姉妹でした。

ところが、あとから嫁にきた母親は、血がつながっていないお銀をどうしてもかわいいと思えません。逆に夫の前の女の子供だと思うと憎しみもわき、邪魔で邪魔で仕方がありませんでした。夫のいる時は優しそうなふりをしていますが、夫が仕事に出ている時はお銀だけ土間でご飯を食べさせたり、トイレ紙に草のトゲをまぶしたり、ひどくつらい目に合わせていたのです。

でも、そのつど妹の小金は目に涙をため、お姉ちゃんの胸に飛び込んで「ごめんなさい。ごめんなさい。お母ちゃんを許してね。」と謝るのです。お銀は、どんなにつらい時でも小金が一緒にいてくれるので我慢できました。こんなに好きな小金のお母さんですから何も文句を言いませんでした。

ある日のこと、主人が仕事で江戸に行き留守になった時、小金の母親は今こそお銀をいなくするチャンスだと思い、一計を案じました。ただ川に突き落としても、流れによっては助かる可能性がある。河原の土に穴を開け、そこに放り込んで水が少しずつ入るようにしておけば、水がいっぱいになる頃には死んでいるはずだ。

母親は下男に小遣いを渡す約束で、人通りの少ない河原の水の近くに2mほどの深さに穴を開け、クワをひとつ、そばに置いておくように命じました。そしてその夕方、服を買ってあげるとお銀を連れ出したのです。

母親はその日、笑顔を見せお銀にやさしくしてくれました。お銀の気に入った服を買い、その帰り道、疲れたやろ、おんぶしてあげると言ってお銀を背中に乗せたのです。ところが、民家が無い、犀川の寂しい場所に差しかかると、母親はお銀を背中にしたまま犀川の河原へ走り降り、お銀を穴の中へ放り込み、クワでガツガツと溝を掘って水が入り込むようにしました。泣き叫ぶお銀をあとにして、母親は河原を駆け上がり、急いで家へ戻ったのです。

家では小金が今か今かと待っていました。
「お母ちゃん、お姉ちゃんは。」と母親に聞くと、
「あれ、まだ帰ってなかったかい。おかしいね。服を買ってあげたら喜んで、先に帰るっ、て走っていったけどねえ。」
小金は近くにいるのかなと、近所の道を眺めたり、納屋の中を調べたりしていましたがどこにもお銀の姿がありません。それで家に入って部屋のふすまを開けて探していた時、台所の方から下男と母親の声が聞こえてきました。
「ご苦労だったね。大変だったろう。はい。これだけ取っておおき。また何かあったら頼むよ。」
「ありがとうごぜえます。でも犀川の河原にあれだけの穴を掘って、何かのお役に立ちましたでしょうかの。」
「おまえさんは知らなくていいんだよ。これから余計なことを言わないでおくれ。」
「へえ。すいません。」
小金はそれを聞き、背筋に寒いものを感じ、家を飛び出して犀川ぞいを走りました。
「お姉ちゃん!」
「お姉ちゃん!」
そう叫んでかなり走ったころ、人通りのない河原の一角で、
「小金!」
「小金!」
と泣き叫ぶ声がします。小金は暗い河原へ飛び降り、声の方へ走ると、水がじょろじょろ入る穴を見つけました。それを覗くと、月の光の中にお銀の顔を見つけたのです。
「お姉ちゃん!」
水がお銀の首まで来ていて一刻の猶予もありません。小金は顔をあげて助けを呼ぼうとしましたが、当時そのあたりはすすき野原で、民家まで相当距離がありました。はるか彼方に家の明かりがかすかに見えるばかり。とてもそこまで呼びに行く時間がありません。水が入る溝を埋めようと石をかき寄せても、水は石の間を通り抜けていっこうに止まりません。
「お姉ちゃん!」
小金はどうしていいか分かりません。その間にも水は増え、お銀は浮いたり沈んだりして、小金の方へ片手を伸ばし、「小金!」「小金!」と泣き叫びます。
小金はついに、
「お姉ちゃん、お母ちゃんを許してね! お母ちゃんを許してね!」
そう叫んで穴に飛び込んでしまったのです。

そうして次の日、二人の抱き合った遺体が河原で見つかりました。ふたりは金沢菊川の法然寺へ葬られ、今でも大切に祭られています。その後母親は、わが子まで同時に失ったため、かなり嘆き悲しんでいましたが、やがて法然寺の門をたたいて仏門に入ったそうです。
(文責:津幡町 吉田恵一)

[石川県昔話 目次]

犀川湖畔、金沢市菊川法然寺のお銀と小金の碑をご紹介します。
お隣は菊川町公民館です。


[金沢市菊川 法然寺]

[法然寺横手 お銀と小金案内板]

[法然寺横手通り道]
一番奥の小屋にお銀と小金の碑が有ります。

[お銀と小金の碑] クリック2回で最大画像になります


□□法然寺周辺宿泊施設□□
ペンションさらら舘 300m 犀川河畔 ペット可 安価なペンション

由屋るる犀々 800m 犀川河畔朝食がおいしい人気宿 

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Last updated  2015.03.29 21:53:12
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