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2011.10.07
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カテゴリ:石川県の民話 伝説
石川県の昔話32 夢見の太郎

[夢見の太郎]

[参考:能登の民話伝説より]

ずっとずっと昔、4世紀ごろのお話です。中能登町小田中の一部が羽咋(はくい)の海辺に有ったころ、太郎というなかなか楽しい男がおりました。太郎は、「入江の左近」というお金持ちの下男でありましたが、どんなつらい仕事も楽しそうに頑張ります。他の下男たちも太郎と一緒に仕事をすると楽しいので、太郎が大好き。仕事の休み時間が来るとすぐ太郎のまわりに集まってきます。そんな時、太郎はみんなに夕べの夢の話をしてあげました。それがまた面白いのです。あるときは愉快な神様、ある時は龍や天狗、キツネやタヌキもどんどん出てきて、住む土地を離れ、遠いお月様やお日様まで旅します。

ある日のことです。お昼の休み時間に、みんなと草わらへ寝転んで昼寝をしました。たいていは30分くらいですぐ起きるのですが、その日、太郎はなかなか起きません。みんながゆすってもたたいても起きないのです。みんなはいつも楽しくさせてもらうから、たまにはぐっすり寝かしておこうとそのままにしておきました。

やがて夕方になり、太郎は大きなあくびをしながら起きて言いました。
「あーあ、いい夢をみたなあ。」
みんなは太郎のもとに集まって聞きます。
「どんな夢だったんだ。話してくれよ。」
すると太郎は手を振って、
「残念だがの。今日のは話せん。」
「話せんとはどういうことじゃ。頼むから話してくれよ。」
みんながわいわい太郎を責め立てていると、主人の入江の左近が騒ぎを聞きつけてやって来ました。主人はみんなから訳を聞き、太郎に言います。
「そんなにいい夢なのか。」
「はい。幸せがいっぱいつまった素晴らしい夢でした。」
「ふむ。ではわしが買うてやるから話せ。」
「残念ですが、いくらご主人様でもこれだけは話せません。」
左近は使用人のくせにと腹を立てて言います。
「お前は主人の言いつけも聞けないのか。そんな無礼な使用人は船に乗せて流してしまうぞ。」
そうおどかしても太郎は頑固に話そうとはしません。ついに怒り出した左近は、太郎を小さな船に乗せて海へ押し出してしまいました。

そうして海に流された太郎ですが、じつはこれは夢のとおりだったのです。太郎は船の中で寝転んで青空を眺めながら、これから始まる夢の続きを思い出していました。すると一匹の大亀がどこからともなく現れて、船の下にもぐり、太郎の船をすいすいと運んでくれます。やがてある海岸へ着くとその大亀は再び海のかなたへ去って行きました。

その地は常夏でとても美しい国でした。海岸の水はすきとおり、周辺はヤシの木におおわれ、空はどこまでも青く、森へ入れば緑の木々に色鮮やかな木の実がついています。太郎はそんな景色に目を見張りながら歩いていると、一つの看板が目に止まりました。それにはこう書いてありました。

『我が国の王女は今病気である。病気を治してくれた者を王女のムコとしよう』

太郎は、ああこれだこれだ、とうなずき、さっそくお城へと向かいました。この国の王女は医者にも治せない病気にかかり、食事もとれずガリガリにやせ、もう何日も前から意識も無く、王様はひどく悲しんでいたのです。今までに数百人の医者やお祈りを頼みました。しかし、何の効果もありません。それで、王様は最後の手段として、誰でもいいから治してくれたものを王女のムコにしようとお触れを出したのです。王女のムコになるということは、次の王様になることです。

宮殿は町の真ん中の、緑にかこまれた丘の上にありました。青い空の下で純白に輝く美しいものでした。広い階段をのぼり、警備の人に王女の病気を治しにきたことを告げると、すぐ召使いが数人現れて長い廊下を案内してくれます。階段をいくつも上がり、お城の一番上に着いて扉を開けると部屋の窓際に王女が寝ていました。かわいそうに王女の姿はやせおとろえて、ただただ眠りこけているのです。太郎は王女へ微笑みかけて耳元でこう言いました。
「待たせてすまんことです。太郎がきましたぞ。」
すると、どうしたわけか王女はうっすら目を開けたのです。そして太郎をみつめてにっこりしました。それと同時に青白かった王女の顔に紅がさし、みるみるうちに元の美しい王女の顔に戻ってゆくのです。王様がかけ寄り涙を流して王女を抱きしめました。

やがて王女の体も元通りになり、太郎は王女とめでたく結婚式をあげました。太郎と王女が城のテラスに着飾って現れると、城に集まった人々はおおおと歓声をあげます。その日は国中が喜び飲めや歌えの大騒ぎでした。太郎は、国民のことばかり考える優しい男でしたから、国民も太郎をとても尊敬しました。やがて3人の王子も生まれ、王様は太郎に王位をゆずり、ついに王様になりました。そうして幸せに二十年が過ぎ、王子たちもしっかりした若者に育ってきました。

ある日、太郎は窓を開け、青い空を眺めて何か考え事をしていました。故郷で別れた仕事仲間のことや父や母のことを思い出していたのです。働いていた時は楽しかったなあ、おとっつあん、おっかさんは僕がいなくなってさぞ悲しんだろう、そう考えると涙が出てきます。どうしても一度帰って僕が元気なことを知らせたい。そう思って妃(きさき)に相談しました。妃も故郷のことを聞いてとてもうらやましがり、
「あなたがお望みでしたら仕方がありません。私は王子を見守らねばなりませんので行けませんが、故郷にお帰りになってもあなたはこの国の王であることをどうぞ忘れずにいてくださいね。もし故郷で命を全うされるなら、お亡くなりになった日に私がお迎えに上がりますわ。」
そう言って次の日、たくさんの財宝を積んだ船を用意してくれました。すぐにたくさんの大亀が現れて船の下にもぐり、数日かけて小田中の浜へ送り届けてくれたのです。

小田中では、あの海に流された太郎が、たくさんの財宝を積んだ大きい船に乗って再び現れたので驚きました。次々と昔の仕事仲間も集まって来ます。太郎は、船の中に呼んであの日話さなかった夢を話してあげました。それから小田中の人々や入江の左近も呼んで惜しみなく財宝を分けてあげました。それで人々は太郎を小田中の長者と呼び、その後人々に尊敬され豊かな人生を送りました。太郎が亡くなったあと、人々は太郎に感謝して土を盛り上げ、大きな墓を作りました。そしてそれもみな、太郎が小田中の人に話した夢のとおりだったそうです。

太郎の墓は「小田中親王塚」と呼ばれ、現在、北陸最大、最も古い古墳として小田中に残っています。ただ、近世になって誰の墓か分からなかったので、近くの神社が崇神(すじん)天皇皇子・大入杵命(おおいりきのみこと)を祀っているため、その人の墓ではないかとのことで宮内庁が管理しています。

(文責:津幡町 吉田恵一)

[石川県昔話 目次]

[小田中親王塚(夢見の太郎のお墓)]
鳥居の後ろの小山が古墳です。巨木に覆われ、古代の歴史を感じさせます。崇神天皇は実在可能性が見込める初めての天皇で神武天皇と同一人物ではないか言われています。こんな方の皇子様のお墓がここに有るのはおかしいですね。太郎のお墓に間違い有りません。

[小田中親王塚(夢見の太郎のお墓)側面から]
鳥居前のお堀には鯉が悠々と泳いでいます。

[小田中親王塚前の大木]
胴体に、なんだか太郎の夢が詰まっているように感じます。


(グーグルマップ)→ 中能登町小田中

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Last updated  2015.06.06 21:35:00
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Re:石川県の昔話32 夢見の太郎  中能登町小田中(10/07)   ろーずまりー0347 さん
こんばんは。

人を楽しませること、人を癒すことも出来て、国民のことばかり考える立派な王で、帰ってきてからも惜しみ無く財宝を分けてしまうと言う欲のない人で、本当に尊敬されるに値する立派な人だったのですね。
親王塚に埋葬されるだけのことはしていますね。 (2011.10.07 19:35:45)

Re:石川県の昔話32 夢見の太郎  中能登町小田中(10/07)   HANG ZERO さん
夢の浦島太郎版ですね。
本当にその後、役に立って...
すごいですね。 (2011.10.07 21:34:46)


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