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石川県 旅館 ホテル 心に残る旅の宿

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yosshi1019

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2011.10.21
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カテゴリ:石川県の民話 伝説
石川県の昔話 酒売り婆さん 

[酒売り婆さん]

[参考:白山の伝説より]

むかしむかし、白山のふもとの瀬戸というところにひどく欲ばりでやり手の婆さんが住んでいました。この婆さん、美女を雇って酒を売り大もうけをしていました。

それで満足しておれば良いものを、もっと儲けてやろうと白山の修行者に目をつけたのです。
「あやつらは小金を持っているくせに、酒が無くてさぞ不自由していることじゃろう。行ってこっそり売りつけてやれば、きっと一儲けできるはずじゃ。」
婆さんはたっぷり酒を入れたカメを背負い、二人の美女にも背負わせて加賀禅定道(かがぜんじょうどう)から白山へ登っていきました。当時白山は女人禁制、女の人が入ると神様からお叱りを受けます。しかしその婆さん、そんなことは気にしません。儲かりさえすればいいのです。

やがて婆さんたちが檜ノ宮(ひのきのみや)という場所を過ぎると、とつぜん空からでかい声が聞こえました。
「婆さんや、けがれたものはこれ以上登ってはならぬぞ。」
婆さんは空に向かって声を張り上げました。
「何じゃと、やかましい! けがれたものとはなんじゃ。あとで見ておれ、痛めつけてやろうぞ。」
婆さんは無視してさらに登り続けました。すると行く手がみるみるうちに低くなり谷へと変わっていきます。
「えーい、なんと意地の悪い神様じゃのう。」

婆さんはブツブツ文句を言いながら谷を下ったり上がったりしてさらに進むと、ついに怒った神様は行く手にさらに深い谷を作りました。美女たち二人は、あまりにけわしい坂道につまづいて坂道をゴロゴロ転がって行きました。転がる途中酒のカメは割れ、美女がしだいに白くなり、とうとう2つの石になってしまいました。
婆さんはかんしゃくを起こします。
「ああっ、これは大変な損害じゃ。神様とやら、この弁償は必ずしてもらうからな。よくおぼえておれよ。」

婆さんは空へ向かって神様の悪口を叫びながら、それでも先を進んで行きました。すると今度は急にゴーッと地ひびきがして、大地が揺れだしたのです。激しい横揺れが婆さんをひっくり返し、あちらこちらへ転がしました。その時、背中のカメがはずれて近くの岩にぶつかり粉々になってしまいました。
「ちくしょうめ、とうとうやられた。もったいないことをする。なんとバチあたりな神様じゃ。」

婆さんはしばらく空に向かってギャーギャーと叫んでいましたが、その後なんの音沙汰もありません。婆さんは仕方なく、とぼとぼと山を降りることにしました。しかし、怒ってしまった神様から逃れられることはできません。どれだけ降りてもふもとにつかないのです。降りているつもりでもいつの間にか元の場所へ戻ってしまいます。そうして三日三晩歩き続けた婆さんは、とうとうあきらめて、
「なるほどそういう魂胆かい。わしを迷わせて殺してしまうつもりだな。それにしても恐ろしい神様じゃ。」
そう言って、急いで美女が石にされた場所に戻り、そのそばでごろりと仰向けに寝っ転がってしまいました。
「さあさあ、石にでも何でもしてくれ。その代わり、このそばを通った坊主どもをこいつらと一緒にのろい殺してくれようぞ。」
神様は確かに婆さんを石にしてしまいましたが、婆さんの強いたたりを恐がり、三人を一緒にするとますます大変だということで、あとでそっと婆さん石だけ違う場所に移したそうです。

この婆さんのたどった道は、名前が付けられ今でも残っています。婆さんが神様に叱られた場所は「しかり場」、美女二人が石にされた場所は「美女坂」、美女二つの石は「美女石」、婆さんのカメが割れた場所は「かめわり坂」、婆さんの石は「婆石」と言います。「婆石」に耳を当ててみれば、もしかしたらまだ神様への文句がぶつぶつ聞こえるかもしれませんね。
(文責:津幡町 吉田恵一)
[石川県昔話 目次]

加賀禅定道は、石川県一里野温泉から白山の山頂まで、18kmの登山道です。婆さんがたどった場所と地図をご紹介します。リンクするのは失礼だと思いますので、矢印のあとをコピーし、検索窓に貼り付けトップをご覧ください。
(写真)→ みんなの白山 しかり場分岐
    ↑(写真をクリックすれば拡大します)
(写真)→ みんなの白山 美女坂
    ↑(写真をクリックすれば拡大します)
(写真)→ 錦秋の加賀禅定道
(グーグルマップ)→ 白山市 一里野
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Last updated  2014.04.16 20:21:08
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