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2011.10.23
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カテゴリ:石川県の民話 伝説
石川県の昔話 長さんと魔物 

[長さんと魔物]

[参考:白山の伝説より]

むかしむかし、白山神社の息子に長さんと呼ばれる遊び人がおりました。ある日、お花見の酒を飲み過ぎて寝込んでしまい、家へ帰ろうと月夜の道を歩いていた時、後ろからヒタヒタとついてくる者がいました。振り向いて見ると若い女の人のようです。こんな遅くに女の一人歩きは物騒だなと思い、立ち止まって見ていると、女の人は長さんの前で顔を上げニッコリとして、
「まあ、やっとお会いできましたわ。ひとめあなたを見た時からお慕いしておりました。今日はなんて幸せな日でしょう。」
そう言って顔を赤らめるのです。

長さんは、その美しい姿におどろきました。月のおぼろな光が女の人の髪や頬、着物を浮き立たせ、その姿からかすかなかぐわしい香りが漂ってきます。長さんはいっぺんでのぼせ上がって胸が高鳴りまごまごしていると、その女の人は顔を近づけ、恥ずかしそうにそっとささやきました。
「私は今ひとり身。一度私の家へ訪ねてきて頂きたいですわ。ご馳走の準備をしておきますので、3日後の今頃ここでお待ち頂けないでしょうか。」
もちろん長さんは固く約束しました。

さて3日後の夜になり長さんがその場所へ行くと、その女の人は、道脇の太い杉の木の陰から提灯を掲げて現れました。その姿、美しさは、はじめて会った日のまま。ただ着物を変えたらしく、白地に赤い花をあしらって前よりいっそうきれいに見えます。
「おいでくださって嬉しい。」
その女の人は長さんの胸に飛び込み、やがて長さんの手をとり、提灯を掲げて山道を登って行きました。

その家はかなり遠い山の中でした。松林を通りぬけ、崖の脇を渡り、かなり歩いた頃、やっと杉木立の下の、明かりのついた小さい一軒家に入って行きました。
「さあ、どうぞ今日はゆっくりなさってくださいね。」
女の人は次々とご馳走やお酒を出してきます。長さんは喜んで、
「うわあ、お前は料理がうまいんだなあ。」と言うと、
「うふふ、今日はあなたのために一生懸命だったのよ。」
長さんはすっかり酔っ払ってしまい、その家へ泊まってしまいました。

それから10日後のことです。家族が心配してあちこち探し回っているところへ長さんがひょっこり帰ってきました。しかし家族はその姿に驚きました。やせおとろえて目付き鋭く、布団にもぐって眠るばかり。家族は、どこへ行っていたと聞きますが、頑として答えません。そして夜になると起き上がり、家族の制止を振りきって家を出ていき夜明けに帰ってくる、そんなことが何日も続きます。そのたびにますます痩せてきて体が弱ってくるのです。

ある日友人たちが心配して長さんに言いました。
「お前は自分の今の姿を分かっているのか。きっと魔物につかまっているに違いないんだ。そんなことを続けていたら、いつかとり殺されてしまうぞ。」
友人たちは一振りの立派な刀を長さんの前に置き、
「いいか、これは魔物が近づくことができない刀。俺たちが、ある神社に奉納されていたのを借り受けてきた。命が助かりたいなら肌身離さず持っていろ。」

長さんは枕元にその刀を置き、布団の中で考えました。
「魔物・・・か・・・確かに思い当たるフシはある・・・あれほど山奥の家、あれほどの美しさ、会った後のこのなんとも言えぬ体の疲れ、そして女が後ろ姿になった時、髪の中にふと怪しい目つきがちらつくように感じる・・・これは危ないかもしれん。」
長さんは友人たちの忠告を受け入れ、山へ行かないことを決めました。そうして2週間ほど過ぎた頃には、長さんの体も元通りになり力がみなぎってきたのです。

ところがある晩のこと、長さんは夢を見ました。見知らぬ長身の武士が刀を振り上げ女の人に激しく斬りつけているのです。女の人は喘ぎながら涙を流し長さんの名前を呼びます。
「長さん、どうかどうか助けて下さい。刀が私を切り裂きます。ああ、あなたを好きになったのがいけないのでしょうか。恋こがれる思いがいけないのでしょうか・・・」
長さんはガバッと飛び起きて、枕もとの刀を見つめました。
「このやろう、おれの恋に手を出すな。」
涙を流して刀をつかみ、背戸の井戸の中に放り込んでそのまま彼女の元へ走り、もう戻ってきませんでした。

長さんの両親は悲しみ、なんとかあの子を助けられないかと白山へ登り願かけをおこないました。すると数日後、髭だらけでごつい体の行者が両親を訪ねてこう言うのです。
「あの魔物を退治せよと神々から仰せつかりました。あの魔物は、今まで死んだ山の動物達の精が寄り集まってできたもの。生きたものの精気を吸い取りながら姿を現しているのです。動物だけにとり憑いていればいいものを、今回は人にとり憑いたのです。残念ながらあなた方のご子息は魔物の世界にひたりすぎて、もはや助けることができません。どうかご承知ください。」

その行者は両親を連れ、山道を上がって行きました。ある杉林に囲まれた洞窟の前に来ると、その前で小さな祭壇を作り、護摩を焚き、洞窟へ向かって叫びました。
「そこの魔物よ。お前は今回人間に手を出した。白山の神々は怒り、お前の体を縛り地獄へ落とそうとやってきたのだ。それで良いのか答えろ。」
すると洞窟の入口からけものの匂いがただよい、やがてゆっくりと一つの巨大な目玉がこちらを見据え、低い声でこう言うのです。
「うう・・・動物たちだけにしておきたかった。だが今回わしは人間に恋をしてしまい、心のうずきをどうすることもできなかった。今この者は、わしの中で安らかに眠っておる。おお愛しい・・・愛しい人よ・・・これからも永遠に大切にしてゆくつもりじゃ。どうか地獄へ落とすのはゆるしてくれないか。これからは動物だけにすることを約束する。」
魔物は一粒の涙を落としました。
行者はその言葉に嘘はないと見抜き、
「よし、地獄へ落とすことは勘弁してやろう。」
行者は刀を抜き、洞窟へ飛び込み、魔物を二つに切り裂きました。胴から下を洞窟の外へ放り投げ他の動物のエサとし、もう一方を山の中へ逃がしてやりました。

洞窟の中から長さんの変わり果てたガリガリの死体が見つかりました。それを運び出して葬り、そのあと洞窟に岩を詰めて封印しました。今でも夜遅くになるとそのあたりで半分になった魔物を見かけることがあるそうです。しかし、人間に悪さをすることは無くなりました。
(文責:津幡町 吉田恵一)
[石川県昔話 目次]

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Last updated  2014.04.16 20:14:12
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Re:石川県の昔話48 長さんと魔物 白山の伝説より(10/23)   ろーずまりー0347 さん
こんにちは。

怖い話ですね。最初のほうから
何かあるなと思いながら読んで
いましたが、最後は魔物に取りつかれて
死ぬこともあるのですね。 (2011.10.24 10:20:24)


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