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石川県 旅館 ホテル 心に残る旅の宿

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2011.10.24
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カテゴリ:石川県の民話 伝説
石川県の昔話49 釣鐘といけにえ  2014年4月15日更新

[釣鐘といけにえ]

[参考:中能登町の民話伝説より]

むかしむかし、お寺のつりがねを作る時、子供をいけにえとして火にくべればいい音が出るという言い伝えが有りました。

能登のあるところにつりがねを作る鍛冶屋さんがおりましたが、いくつ作っても、いくら努力を続けても、なかなかいい音が出ません。その鍛冶屋さんは悲しんで石に座りこみ、空をながめて涙を流してしまいました。
「きっとおれには才能なんて無いんだ。だが、おれからつりがねを取り上げたらもう生きてはおれない。どうしたらいい。」
鍛冶屋は、近くの山へ入って死ぬことも考え、あたりの山々をぼんやり眺めました。

この鍛冶屋には一人の姉がいました。一度お嫁に行ったのですが、子供を連れて出戻ってきて弟の仕事を手伝っていました。その姉が弟の悲しんでいる様子を見て放っておけずいろいろ慰めの言葉を言います。すると弟は、
「これだけやっていい音が出ないと言うことは、あとは子供のいけにえが要ると聞いている。そんな馬鹿なことが出来るか。おれはもう鍛冶屋をやめるぞ。おれにはきっと向いていなかったんだ。」
姉はそれを聞き下を向いてしまいました。でもしばらくして顔を上げ、こう言いました。
「私の子を捧げさせて。あの子は病気がちで、おそらくもう少しの命。お寺の鐘になって何百年も生きられれば本望だわ。」
「だめだ!」
弟は怒鳴りました。
「おれにそんなことができると思うのか!」
姉はそれでも切々と訴えました。
「多分あなたは死ぬまでのことを考えているわ。私がこれだけ世話になっていながらなんにもできないのが悔しいのよ。それに私の子供がお寺の鐘になって、たくさんの人々のお役に立てればこんな嬉しいことはないの。」
二人はそのあとしばらく黙って空をながめておりました。

次の日、鍛冶屋は川で水をかむって身を清め、鍛冶場へ戻り経を上げ、火をごうごうと起こしました。そしてその中へ箱の中に寝かせた姉の子をそっとくべたのです。箱はバキバキと燃え上がり、中から「おかあちゃん!おかあちゃん!」と泣き叫ぶ声が聞こえてきました。弟は涙を流し叫ぶように経を読みます。外で扉に張り付いていた姉も「ああ、ああ」と身をよじって涙を流しています。

弟はまるで鬼のような形相で溶かした鉄を型に流し込みます。そうして出来上がった釣鐘を木の枝につり下げて試し打ちをしてみました。なんと、今まで作っていた釣鐘とは音色が全く違う素晴らしいものでした。ゴーーンと響いたその音はいつまでもおんおんと鳴り響き野山の草木へ染み渡っていきます。

しかし、しかし、二人にはその音が何度聞いても「おかあさーん」と聞こえるのです。

その後鍛冶屋は釣鐘作りをやめてしまいました。その釣鐘を近くの寺へ寄付し、姉と弟二人ともその寺へ出家して生涯子供を弔ったそうです。

(文責:津幡町 吉田恵一)
[石川県昔話 目次]

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Last updated  2014.04.16 20:13:24
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おかあちゃん!おかあちゃん!   夢穂 さん
韓国の慶州にあるエミレー(お母さんの古語)の
鐘も同じ言い伝えがあるそうですよ (2011.10.24 19:19:51)

Re:石川県の昔話49 釣鐘といけにえ 中能登町川田(10/24)   みみりん☆☆ さん
子どもや女性をいけにえにするお話っていくつかありますが悲しいですね「泣」
昔はこういう風習が本当にあったのでしょうね・・・
(2011.10.24 20:09:52)


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