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カテゴリ:金沢散歩
金沢散歩(7) 金沢城公園2 2015年2月1日更新
「金沢城公園1」では石川門から入った時の様子をご紹介しましたが、今度は裏口の山道(いもり坂口)から入ってみました。いもり坂口は金沢市中央公園の隣に有ります。鬱蒼とした木々と苔むした石垣が有る細道をしばらく曲がって上がってゆくと、火事を免れ現存する「三十間長屋」、そのすぐ横に古色蒼然とした「鉄門(くろがねもん)」が見えてきます。朝の清々しい空気の中で散歩するのに最適。出会う人もまばらです。私は華やかな石川門から入るより、こちらから入る方が好きかな? いにしえの息遣いを、より感じる気がします。ここでは主に、そんな古き時代の石垣に焦点を当ててご紹介します。 [三十間長屋] 宝暦の大火(1759)で焼失した後、およそ100年後の安政5年(1858)に再建された長屋です。金沢城にはこの他に全部で14の長屋が有り、戦の装備品、鉄砲、火薬などが蓄えられていたそうです。現存する金沢城の遺構は石川門、鶴丸倉庫、これのみ。重要文化財に指定されています。 ![]() [鉄門(くろがねもん)] 鉄門は本丸の正門で1600年前後に作られたそうです。作られた当時、鉄板を貼った扉が付けられていたことから、この名前がついたといわれています。今はご覧のとおり石垣のみ。この鉄門からは鬱蒼とした林です。真夏でも涼しげですので散歩にうってつけです。 ![]() [途中の細道] 鬱蒼とした林をやっと抜けだした場所です。 ![]() [石垣] 石垣には詳しくないのですが、調べてみると、これは「切込接ぎ(はぎ)積み」というらしいです。石を方形に切って隙間なく積み上げる方法です。 ![]() [石垣] このように「切込接ぎ積み」は隙間なく積み上げてゆきますから体裁が大変良くなります。 ![]() [石垣] これは「打込接ぎ積み」と言います。「打込接ぎ積み」というのは、石を割り、形を整えて積み上げたものということです。 ![]() [石垣] これは角を「切込接ぎ積み」、途中を「打込接ぎ積み」にしてあります。 ![]() [石垣] 「打込接ぎ積み」です。 ![]() [石川門の石垣] これは右を「切込接ぎ積み」、左を「打込接ぎ積み」にしてあるようです。ちょっとアンバランス。どんな都合が有ったのでしょうか。 ![]() [石垣のマーク] 面白いことに、時々石にマークが見られます。これは丸の中が判別できませんが、当時の建築人が石積みの目印にしたのでしょう。 ![]() [石垣のマーク] これは卍ですね。 ![]() [石垣のマーク] こんなマークの付いた石が1400個も有るそうです。探してみるのも面白いかもしれません。 ![]() [鶴丸倉庫] これは火事を免れて現存する貴重な建物です。嘉永元年(1848)に建築された金沢城の武具保管用土蔵。明治時代から旧陸軍の被服庫、金沢大学時代には、資料保管庫として使われていたそうですが、今も当時の面影を残しています。国指定重要文化財です。 ![]() [鶴丸広場の資料館] 鶴丸広場は鶴丸倉庫の近くに有ります。池のほとりに花木、池には水草が植えられ日本庭園として整備されています。資料館は訪れる人たちの休憩所でもあり、内部ではパネルによって城や城下町を紹介しています。 ![]() [鶴丸広場の資料館内部] ![]() 次回は長町武家屋敷をご紹介しますね。ではまた。 [長町武家屋敷跡へ] ☆☆☆ 金沢の旅館 ホテル ご紹介☆☆☆ [金沢駅周辺] [金沢繁華街]・[中心街]・[中心をやや離れた宿] ☆ホームでは、石川県全域のお宿をご紹介しています。 どうぞきまっし石川→ホームへ戻る お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2015.04.24 21:49:49
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