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カテゴリ:金沢散歩
金沢散歩(18) 小立野 曹洞宗 天徳院 2015年2月26日更新
天徳院は、加賀藩三代藩主前田利常(としつね)が、妻珠姫(たまひめ)を弔うために建てたお寺です。珠姫は第二代将軍徳川秀忠の次女。---加賀藩一代藩主前田利家亡き後、前田家はかなりの力を持っていたため、徳川家を討つという噂が流れました。徳川家は驚いて前田家を迎え撃とうと軍勢を集めました。加賀藩二代藩主利長(としなが)は急いで国家老を派遣して徳川家に歯向かう意思がないことを伝え、その証として利長の母、お松の方を人質として江戸へ差し出し、代わりに珠姫を我が子利常の嫁として迎えることにしたのです。珠姫はわずか3歳で金沢へ輿入れし、14歳で利常の妻となりました。3男5女を育てましたが、1622年、24歳の若さで亡くなってしまったのです。翌年、利常は珠姫のため、小立野台地の広大な敷地にお寺を建て、その翌年、徳川家康公が崇敬していた巨山泉滴(こさんせんてき)和尚を千葉県より招き開山しました。寺名は珠姫が亡くなった時の法名です[天徳院殿乾運淳貞大禅定尼]。---拝観料は、説明、からくり人形珠姫物語等を含め大人500円、中学生300円、小学生200円。境内、回廊散策は無料。静かで古色蒼然とした庭や回廊など見て回るのも見どころが有ります。また付近は小立野寺院群と言われ、お寺がたくさんあります。そちらもついでに散策するのもいいですね。金沢駅からバスで20分くらいです。 [天徳院 正面] 駐車場は広いので車で来られても大丈夫。 ![]() [出世地蔵] 入口近くに有ります。出世できるといいですね。 ![]() [山門 県指定文化財] 堂々として立派です。 ![]() [山門 左の仁王様] 相変わらず怖いお顔で魔を見張っています。 ![]() [山門 右の仁王様] 魔の心を持った人は入ることができません。 ![]() [広い庭] 四季折々の花が見られます。 ![]() [本堂] 禅寺だけに質素な感じがします。 ![]() [本堂右に有る井戸と古びたポンプ] 今は使われていないでしょう。 ![]() [水かけ金洗い弁財天] 山門を右へ入った長い回廊の途中にあります。ここでお金を洗ってお祈りするとお金が増えるそうです。1万円札を洗いたいところですが、お札は無理でしょう。こっそり回廊へ入るのは無料です。 ![]() [烏蒭沙摩明王(うすさまみょうおう)] 山門を左に入った長い回廊の途中にいらっしゃいます。人間界と天界の境目に住し、煩悩が天界へ届かないように守っている神様だそうです。古代インド神話では「アグニ」。炎の神であり、この世の一切の穢れを焼き尽くしてくれます。功徳として穢れを清めるほか、胎内の女児を男児に変化させる力も有るとのこと。「烏枢沙摩明王変化男児法」という祈願法として今に伝わっています。曹洞宗ではたいてい魔が入りやすいと言われる厠の近くに置いてあるそうです。祈りの呪文は「おん くろだなう うんじゃく そわか」。真っ暗な中にいらっしゃいます。突然のフラッシュ、驚かれたでしょうね。恐れ入ります。 ![]() [仏様がいっぱいの廊下] 山門から左につづく回廊を行きますと、壁に仏様がいっぱい。突き当りを右に曲がってもまだいらっしゃいます。それぞれの仕草、表情が違い、興味深く拝ませて頂きました。 ![]() [壁の仏様] 皆様雲に乗り、楽器をお持ちです。 ![]() [壁の仏様] 太鼓を叩いていらっしゃいます。 ![]() [壁の仏様] これは琴のような楽器ですね。 ![]() ☆☆☆ 金沢の旅館 ホテル ご紹介☆☆☆ [金沢駅周辺] [金沢繁華街]・[中心街]・[中心をやや離れた宿] ☆ホームでは、石川県全域のお宿をご紹介しています。 どうぞきまっし石川→ホームへ戻る お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2015.03.05 22:13:44
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