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カテゴリ:金沢散歩
金沢散歩(22)卯辰山寺院群 蓮昌寺(Renjyo-ji) 西養寺(Saiyo-ji)
2015年4月23日更新 金沢には、お寺が集められた場所が3箇所有り、寺町寺院群、小立野寺院群、卯辰山寺院群と呼ばれています。1616(元和2)年、前田家三代当主利常(としつね)の時代、一向一揆対策と外敵侵入を防ぐため、金沢要所に寺院を集めたそうです。卯辰山寺院群は、ひがし茶屋街の周辺。寺院の数は40寺以上。古都の風情が色濃く残り緑に覆われ、日頃忙しい人々へ癒しの場所としてふさわしい地区です。ただ、山麓に建てられた寺院ですので坂道が多く、お年寄りにはなかなか大変。また、細い小路ばかりですので迷子にならないようご注意ください。【交通アクセス】⇒金沢駅兼六園口(旧東口)からバスで15分程度。有料駐車場が有りますが、日曜祭日は混み合いますのでご注意ください。 [日蓮宗 蓮昌寺(Renjyo-ji)] 卯辰山寺院群のちょうど中央辺りに位置する寺院。天正10(1582)年、僧日寿によって創建されました。大本山京都妙顕寺の系列で、泉鏡花の小説『縷紅新草』の舞台としても知られています。また甲賀53家のひとつ多羅尾家の菩提寺でも有ります。およそ3000坪の敷地を持ち、本堂の後ろの裏山には深い森が広がり、金沢市の保存樹林に指定されています。また山門は金沢市の有形文化財。境内にはモリアオガエルが生息し、オオウバユリが群生しています。 ![]() [蓮昌寺 本堂] ![]() [蓮昌寺の桜] ![]() [蓮昌寺の大仏] 金沢三大仏のひとつ。高さ約5m、木彫りの大仏です。元禄年間(1688年~1704年)に作られたと言われています。その姿は、一切衆生に安楽無畏、人々のさまざまな願いをかなえることを誓う「施無畏与願」(右手を上げて手を開いて指を伸ばして掌を見せ、左手は下に垂らしている)の印を表しています。本堂左手の建物の中に有ります。どなたでも自由に扉を開いて入って拝んでも良いそうです。 ![]() [蓮昌寺 背戸の建造物] 「草木國土 悉皆成仏」と書かれています。 ![]() [蓮昌寺 蕉門の俳人 秋の坊の碑] 秋の坊は、元禄2(1689)年、芭蕉が『奥の細道』で金沢を訪れた折りに弟子になった俳人です。元は前田藩の武士でしたが、武士を捨て髪を剃り、秋の坊と名乗り、蓮昌寺内の塔頭「實教院」で僧、寂光として止宿しました。辞世の句⇒ 「正月四日 よろず此の世を 去るによし」 ![]() [卯辰山寺院の細道} 車が行き来できる道路も有りますが、このような細道がほとんど。平日は人通りも少なく散歩に最適です。 ![]() [天台宗 西養寺(Saiyo-ji)] もと天台宗真盛派5ヵ寺の一つで開山は盛学。本堂は天明4年(1784)、鐘楼は嘉永4年(1851)に建築され、金沢市内では最も古く、江戸期の寺社建築を代表する重要な存在として金沢市指定文化財となっています。七代目住職真運上人の時、越前府中に在城の加賀藩初代藩主・利家公が帰依、二代藩主利長公もまた真運上人への信望が厚かったといいます。また西養寺には、テレビにも紹介された目が動くと言われる釈迦出山図(非公開)とゆうれい釜があります。 ![]() [西養寺 本堂] 鬱蒼とした樹木に囲まれています。 ![]() [西養寺の庭] 樹木のため多少薄暗くひんやりした感じもします。 ![]() [西養寺 美化小僧] この庭のお掃除は大変ですよ。 ![]() [西養寺 地蔵様たち] ![]() [西養寺 観世音菩薩] 観世音菩薩は、ふつう観音様として親しまれている菩薩様です。『般若心経』のはじめに登場する菩薩様でもあり、般若の智慧の象徴ともなっています。胴体はいかがなされたのでしょうね。 ![]() [西養寺 龍神菩薩] おそらく菩薩様を守る役目の方なのでしょうね。 ![]() [西養寺 裏手の細道] ここから森へ上がれるようです。たくさんの菩薩様や仏様に出会えます。夜は怖いかもしれませんが。 ![]() [西養寺 裏手の菩薩様たち] 上の細道から上がると、こちらへ降りて来られます。 ![]() ☆☆☆ 金沢の旅館 ホテル ご紹介☆☆☆ [金沢駅周辺] [金沢繁華街]・[中心街]・[中心をやや離れた宿] ☆ホームでは、石川県全域のお宿をご紹介しています。 どうぞきまっし石川→ホームへ戻る お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2015.04.23 21:04:02
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