金沢散歩(23) 卯辰山寺院群 曹洞宗 龍国寺(Ryukoku-ji)
金沢散歩(23) 卯辰山寺院群 曹洞宗 龍国寺(Ryukoku-ji) 2015年5月2日更新樹木に囲まれた赤い鳥居の階段を上がってゆくと、木漏れ日の中に、いかにも古い建物が現れます。人影は無くあたりは静寂。草木の香りとかすかな小鳥の鳴き声のみ。龍国寺は、慶安3年(1650)現長土塀に、曹洞宗宝円寺(小立野寺院群、前田家菩提寺)の末寺として建てられましたが、9年後、寺地が藩命により没取され、一時は廃寺同然。しかし、寛文11年(1671)、宝円寺八世・虎白禅師が初代利家の出世開運を願い、利家公の遺品の出世開運の御守を封じ込めた三尊稲荷(木造稲荷大明神)を祀り、卯辰山に替地を申請し再興したそうです。私が訪れた時、曹洞宗なのに鳥居やお稲荷さん? と不思議に思ったのですが、調べてみるとそんないわれが有ったのです。大正9年には加賀友禅の始祖・宮崎友禅斎の墓とされる墓碑が発見され、加賀友禅関係者に一躍有名になりました。毎年5月17日に、友禅忌という祭典が行われています。[龍国寺へ登る階段] [龍国寺へ登る階段]上の階段を左へ曲がると樹木に覆われた階段が続きます。[龍国寺 鳥居の階段]上の階段を右へ曲がると赤い鳥居の階段です。鳥居は加賀友禅関係者が奉納。[鳥居の階段途中のお地蔵様][龍国寺 本堂]じつに時代を感じさせます。建物は質素な曹洞宗らしいですね。[龍国寺 本堂 別角度から}[本堂入り口の草花][龍国寺を守るお稲荷さん] [加賀友禅 愛染碑][木村雨山の碑]木村雨山は加賀友禅で唯一人間国宝になった作家です。明治24年石川県金沢市生まれ。[友禅堂]大正12年、史蹟保存会が中心となり建立。樹木に隠れて見落としそうです。[友禅堂][友禅堂の隣の石碑]宮崎友禅斎の句碑だと思います。字がなかなか読めなかったのですが、「京のことまた口へ出る余寒かな」の句ではないでしょうか。[心願百度石]百度参りの目標になる石だそうです。一日一回では大変長期になりますので、お急ぎの方は、寺院入り口から百度石まで百回でもよいとのこと。ただ龍国寺の階段はけっこう有りますので体力が必要です。[本堂横のお墓]どなたか偉い方のお墓でしょうね。☆☆☆ 金沢の旅館 ホテル ご紹介☆☆☆ [金沢駅周辺] [金沢繁華街]・[中心街]・[中心をやや離れた宿]☆ホームでは、石川県全域のお宿をご紹介しています。どうぞきまっし石川→ホームへ戻る