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雑読と料理と勉強と

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「ヨダ式論説文攻略法」

論説文は生徒が嫌がる筆頭に上げられる分野なのですが、実は、最も点数の取りやすい課題だったりします。

以前の日記「文章読解の壁~国語で点数を取る!」にも書きましたが、国語で点数を取る基本は

「あくまでも課題文から解答あるいは根拠を探す」
「解答あるいは根拠が見つからない時は間違い!」


ということにあります。
この考えに立つと、「論説文」=「筆者のイイタイコトをなんとか伝えようとする文章」は、「イイタイコトをわかりやすく伝えようとしているのだから、解答とその根拠を探しやすい課題文!」ということになるのです。

では実際にどう解いていくか。
まず「課題文を読む時に鉛筆をしっかり使う」ところから「ヨダ式論説文攻略」がスタートします。
課題文の中で、「良く出てくる言葉」と「接続詞」を○あるいは二重丸で囲みながら読み進めてください。

こうすると、自然と重要な部分が浮かび上がってくるのです。

まず「良く出てくる言葉」。これは、筆者の思い入れのある言葉ということですから重要なのは当然ですね。
そうすると、この「良く出てくる言葉が多い部分=重要な部分」ということがわかるのです。

これに対して「接続詞」は、書き手が「ここに注目!」という部分に使うものなのです。
文章を書きなれている人は、不要な接続詞は使いません。接続詞が多すぎるとどうしても冗長な文章になってしまうからです。
それでも接続詞を使うということは、「そこに強調したいことがある」ということを物語っていることになります。

例えば(これも接続詞ですね)「しかし」という接続詞。これはご存知の通り、「Aということがらがある。『しかし』Bということを主張したい」という時に使う接続詞です。
ということは、素直に「Bだよ~ん」といえばよいところをわざわざ反例Aを持ち出しているということになるのです。
これは明らかに「Bの内容を強調したい」という意図が読み取れます。

また、先の文頭の「例えば」という接続詞、これは実は「イイタイコトをわかりやすくするために実例を出すから、イイタイコトがわかっているなら読み飛ばしても問題ないよ」という筆者の意思表示に当たるわけです。
実際前段落を読み飛ばしていただいても内容はわかっていただけますよね。

こうした作業をしながら課題文全体を俯瞰すると、「どこに目を付けたら良いか」がわかるようになってきます。

生徒には、「算数は問題を解くのに式を書いたり図を描いたりするよね。でも、国語ではいきなり答えを書き始めたりするでしょ。それでスパッと正解が出るほど世の中は甘くないよね。だったら、テキストの課題文に書き込みをすることで式や図の代わりにしましょう」なんてことをよく言います。

記述式の問題では、課題文中の表現を書き抜く、あるいはうまく加工する。
選択式の問題では「これが正しい、これは間違い」と言える根拠を課題文あるいは選択肢に印をつけて「理屈」を明らかにする。

基本を押さえた上でこの2つを実践していただければ、論説文、説明文は点数が取りやすいジャンルになると思います。


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