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座 禅 猫

座 禅 猫

星示せ(05年1月)

   星示せ   2004年1月


†初春や猫に誘はる昼寝かな(1日)

†弟の心配ばかり初電話(2日)

 St.Davidさんがおくってくださった「主の公現」の詩を読んで
†星示せこの世に降りる真実の光への道今日も歩まん(2日)

†餌箱を吊り子雀にお年玉(3日)

 1月3日「Holy Name of Jesus」
†御名頼む素直雀に教はりぬ(3日)

†久々の便り年賀ですねたるかそれも携帯メールだからか(3日)

†人来ずば風呂場に入りてわめく猫エコー効果は確実に知る(3日、12/7の改)

†黒猫に白髪の増えし去年今年(3日)

 友人が送ってくれた元旦の富士の写真を見て
†初空の日をどんと受け富士の山(3日)

†持ち越しの掃除が今の初掃除(3日)

†下げたのが設定一度で修行とは(4日、11・22の改)

†めづらしきものと赤子をあやしをり(6日)

†めづらしきものと赤子をあやしをるつまの姿をめづらしく見る(6日)

†みどり児の軽き寝息や綿の雪(8日)

†言はぬこと多くなりけりみぞれ落つ(9日)

†この年ものらりくらりといきそうな・・・(10日)

†雪上に歩幅の狭き足の跡(10日)

†お向かいと競う高さの雪だるま(10日)

†冬籠もる猫の目が追うモビールのバランスあやし吾が心地して(11日)

†冬霞む月傾きて爪の痕(13日)

†人をまつ林にあれば角田浜風の伝える夏の終わりよ(15日)

†その辺りほの暖かき繭の玉(18日)

†大寒や編み込む祈り一目ごと(20日)

†大寒の猫甘えたきことのあり(20日)

†言葉つぐ束の間渡る冬の蝶(20日)11/22の改

†落柿舎や詠まれぬこと葉積もりけり(20日)10/27の改

†さらさらに降り積む雪や吾を埋む(21日)

†今朝さらにさらに降り積む粉雪の身のさる方をさにも隠せり(21日)

†聖堂が飲む雪女雪男(24日)

†月影の冷たくおける暈広し(25日)

†薄雲に暈あづけつつ影高く昇りゆきにし冬の望月(25日)

†エイティーズオールディーズと知る今年(26日)

†聞き慣れし歌も久しく古りゆけばときめき遠くなりにけるかな(26日)

 2月3日高山右近(南坊)帰天日
†一人飲む薄茶の味や南坊忌(27日)

 2月5日長崎二十六聖人殉教
†寒椿二十六聖丘にあり(27日)

†冬ぬくし禅のひざには眠り猫(30日)  

 




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