リラにのせて(05年6月)†主逝く家に残りし暦には夏の予定のぽつりぽつりと(1日 遺品売りたての家にて) †梅雨見舞い母留守に聞く父の声(3日) †リラにのせ届く便りやアヴェ・マリア(4日 聖母の御心の日) †余所に床取って始まる猫の夏(5日) †懐の風に楓の笑い声(6日) †あれこれと不義理数えて六月尽(6日) †毛虫を見つける子を見ている空(6日) †玄武とは初夏にうれしき瑞兆と思えど亀の腹は膨れず(7日ママちゃんの「たんぽぽの代わりに蛇を見つけりし冷や汗かいた初夏の朝かな」への返し) †叙階式笑むは列なす男子なり(12日) †テレジアに御手置く地にも恵みあれ(16日) †胸に雷鳴聞いて寄り添う猫がいる(13日) †雷の空引き裂くを喜びぬ(13日) †がまの穂の生きる命の先端よ(19日) †黒猫の主に似ればあまのじゃく(20日) 次の月へ ねこと一句 トップに戻る ホームへ戻る ジャンル別一覧
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