冬の雲は流れて(11月)○ するすると柿むく母の肩まろし(3日) ○ 日を負ふて庭拝見のあきあかね(銀閣寺) ○ 息白し朝の讃美は空へ空へ (3日) ○ 吹き抜ける晩秋白き心置く (5日) ○ つわぶきや誇らぬ顔に日の光 (ルカ17:10) (9日) ○ 夕べ雷朝は時雨れて昼強風今日さまざまの天気なりけり(10日) ○ 雨降って紅葉押されるアスファルト (10日) ○ 燃えてゆく秋故郷は遠ざかる (11日) ○ 冴える空いずれ集わん主のもとに (13日) ○ 湖風に流れて白し冬の雲 (13日) ○ 雀らのふくれて朝は氷点下 (14日) ○ 木蓮の願い届けリ冬芽出ず(14日 ルカ18:35-43「何をしてほしいのか」) ○ 小春日の猫今という時を生く(15日) ○ なりきれぬ霙の映る眼かな (16日) ○ ゆく季節悼みうすらに初の雪 ○ 猫が子のように意味問う雪景色 ○ 長崎の枇杷川崎に芽吹きたり (17日 帰国中実家にあったびわの鉢を見て) ○ 夫送る空港凍てて言い足りず (19日) ○ 言い足りぬにもほどがあり夫婦の間 (22日 夫出張中のごたごたに) ○ 当たらない雪の予報や空の青 (20日 ルカ21:5-11) ○ 寒風の貫くわが音色を証とす (21日 ルカ21:12-19) ○ 棺小さく冷え若い母立てり (22日 ルカ21:23) ○ 不変知るための無常や小雪舞う (25日) ○ 濃きほどに影に優しき光降る (25日 もずさんへ) ○ 任されるこの心なり雪仰ぐ (26日 ルカ21:34-36) ○ 吾子はよく闘いにけりと言う友は若し右手のハンカチ白し (27日) ○ しぐるるや一言待ちて耳澄ます (28日 マタイ8:5-1) ねこと一句 トップに戻る ホームへ戻る ジャンル別一覧
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