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カテゴリ:今日も子供から教えられ
昨日の続き…。
さまざまな問いかけをしながら抱っこして、 明らかになった(?)娘の『歯止め』の原因は 生後6ヶ月の時、母を助けるためにおっぱいをやめた。 ホントはやめたくなかったけど、 祖母や父と言い争って悲しんでいた母が 心配でたまらなかったから。 …ということだった。 母はただただ涙。次からあふれてとまらなかった。 娘はそれをじーーーっと見て、 顔を真っ赤にして、口をへの字にまげ、 歯をくいしばってがんばっている。 うめき声はあげて、泣くまいと必死にがんばる。 それを見て、母はさらに涙。 援助者は優しい言葉をかけながら くいしばったアゴに手をそえ、 なんとか力を抜けるようにしてくれている。 抱っこ法に「ごめんね」は禁句なのに、 「ごめんね」しか言葉がでない。 子供は、親が自分を責めるのをまたつらく感じる。 「ママは悪くない!! 悲しませたくないから我慢したのに!!」 と思うのだそうだ。 たしかにそうだと思う。 親しい人に尽くした時に、言ってほしい言葉は 「迷惑かけてごめんなさい」ではない。 それを言われるとガックリくる。 「迷惑なんかじゃないのに…。喜んでほしかったのに…」と。 喜ぶ笑顔がみたかっただけだ。 言ってほしい言葉があるとしたら、 「ありがとう!! 大事に想ってくれてうれしい!!」ではないか? そうは思っても、生後6ヶ月の娘に守られた母は 胸がいっぱいで言葉が何も出てこない。 「ありがとう、ごめ…ありがとう」を繰り返すだけだ。 しばらくして 「パパとママのケンカ見てつらかった?」と聞くと とたんに「ギャーーーー」と泣き出した。 涙は出ずに苦しい泣き方。 「もうケンカしないから安心して」と言ったところで 「お父さんと交代しましょう」と援助者。 夫にかわると、とたんに娘は大暴れし始めた。 ぎゃあぎゃあと大粒の涙で、夫をバンバン叩く。 それは激しい激しい怒りの表現だった。 援助者は「パパが嫌いなんじゃないですよ。 安心して気持ちをぶつけてるんです。 しっかり受けとめてあげて下さい」 とてもうれしかった。 娘にとって父は、こんなにも気持ちを ぶつけられる存在だということがうれしかった。 母のことはまだ心配なのだろう。 「私が気持ちをぶつけたら、ママが悲しむから」 と思っているのだと感じた。 ずいぶん長いこと怒り狂って泣き続け、 汗と涙でびしょびしょになった。 「今日はこれくらいにしましょう」 まだ途中だったけれど、初めてだし 体験会ということもあって中断した。 続きはまた来月。 縦抱きにするとすぐに泣きやみ、 力をぬいてぴったりと身体を寄せてくる。 「ママ,ママ」と甘えて全身をゆだねる。 いつまでもこのまま抱き合っていたいと思った。 本当に、親が子供を愛するより、 子供が親を愛する力のほうがはるかに大きい。 いつもいつも驚かされる。 そしてその力によって、親になっていくのだと思う。 子供は親を選んで生まれて来ると言う。 親を助けるために自分で選んでくるそうだ。 今日、娘に聞いてみた。 「お空の上にいた時、パパとママの子になろうって 思って来てくれたの?」 ぎくっっ!!とした顔をしたので、さらに 「パパとママを助けなきゃ!! って思ったの?」 「お空の上で、私がいかなきゃ!!って思ったの?」 遊ぶのをやめて、じーーーーっと顔を見てるので 「ママのとこに来てくれてよかった」と言うと にやーーーっと笑った。 これ絶対にホントだな…って思った。 阿部秀雄先生の最新本。 援助者グループのオススメ本はコレだそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 18, 2007 05:30:26 PM
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