2006/09/20(水)21:27
『おやすみなさいおつきさま』
『おやすみなさいおつきさま』
著者:マーガレット・ワイズ・ブラウン /クレメント・G・ハード
出版社:評論社 1000円
娘の秋の絵本棚を日記にした時に、
これは娘にはまだ早い…と書いたが、
それは間違いだった。
今、毎日の寝る前の読み聞かせの
最後をしめくくる大切な絵本になっている。
つまり、
これを読み終えると必ず寝る
…のである。
眠る前、暗くなったお部屋の中をみまわし、
ひとつひとつにおやすみを言うお話で、
ただそれだけなのだが、
心の深いところへ響いてくる本だ。
甘さのない、静かで不思議な言葉が、
こどもを神秘的な世界に誘う。
眠っている時に、魂は宇宙へむかい、
そこで誰もが一体となる…というが、
そういう世界への入り口にふさわしい。
娘には、寝る前に4~5冊ほど読む。
たのしく身近な内容で、
年齢にあったものから始める。
(ようは食い付きのいい本)
中盤に長めのをゆっくり読んで、
最後にこの本を読む。
できるだけ、低い声で……
ちいさな声で…ささやくように…
ゆっくりと……。
娘は雰囲気にひきこまれながら、
静かに聴いている。
「おやすみなさい、おつきさま…
おやすみなさい、Rちゃん…」
と言って、ゆっくりと本を閉じ、灯りを消すと、
くるっと横を向いて寝息をたてる。
こういう神秘的な内容の絵本を
最後に低くちいさな声で読む…というのは、
ホントに効果的で、
夏に『森の絵本』でも実証済みだった。
ちいさな子どもは、
絵本を内容でとらえるのではなく、
感覚でとらえるのだなぁ…と思う。
購入はせず、図書館でリピート借りしており、
返却期限がせまってきたので、
早く買わなくては…!!
↓こういう本もあるらしい。
『おやすみなさいおつきさま』ができるまで
Amazonによると…
『アメリカに1000万人の愛読者を持ち、8カ国で出版されている名作
「おやすみなさい おつきさま」は、どうして生まれたか。
作者の生涯と名作誕生の秘話を紹介した愛蔵記念版。
「おやすみなさいおつきさま」同時収録』
…だそうである。
追記/
お月様関連と思い、
秋の絵本として選んでいたが、
暖炉やてぶくろが出て来るので、
冬の絵本にしようかな…と思う。