甲子園4日目
昼から休暇を取って聖地へ。 とにかくめちゃめちゃ暑くてめげそうになったが、約10kmの道のりを30分自転車(久々のミラクル号登場)をこいで聖地へ向かう。聖地に着くとちょうど鳥取商が9回に同点に追いついたところで大盛り上がり。その試合は後ほど。 第3試合の途中まではビデオ観戦。〇糸満1-4英明山城翼君はよく投げたが最終回の1点が大きかった。英明のエース松本君はストレートに力があり結果的には糸満は力負け。 〇能代商5-3神村学園能代商は2年連続出場で昨年は鹿実に大敗を喫している。今年も鹿児島勢が相手ということで何とか借りを返したいところ。 能代商は2点リードされた6回に4番・山田君のタイムリーなどで一挙4点を取って逆転に成功。この山田君は昨年の熱闘甲子園で特集があり、両親は病気で亡くなり、今は祖父母に育ててもらっている。 そんな山田君は昨年は3三振だったのが今日は貴重なタイムリーを含む3安打。この1年で成長した姿を見せてくれた。秋田勢は14年ぶりに初戦突破。あまりにも秋田勢が弱いので秋田県が高校野球強化のための予算を今年組んだらしいが、金額は133万円。どんな使い道だったのか気になる。 〇白樺学園3-2鳥取商(延長11回)上に書いたとおり、この試合の9回に聖地に着く。白樺は11回、1死1・3塁から併殺崩れの間に3塁走者が還って決勝点を挙げた。鳥取商はその守りでサードが捕球した時点では3塁走者はベースに戻っており、サードが2塁へ送球したのを見てスタートを切った。1塁へ投げても完全に間に合わなかっただけに、セカンドが捕球した後、本塁へ投げていれば十分にアウトにできるタイミングだった。 〇智弁和歌山11-1花咲徳栄この日も中央特別指定席(1,600円)に入る。この席はスカウトから高校野球関係者、単に野球好きでスコアブックをつけているマニアックな人など濃い人が多い。 私の隣に座っていた人は花咲徳栄の関係者でコワモテのおじさん。そのコワモテのおじさんが声をかけた先には何とあの福本君。福本君とは8年前の花咲徳栄のエースで、センバツでは東洋大姫路のグエン・トラン・フォク・アン君と延長15回引き分け再試合を投げ合った。間違いなく福本君だろうと思ったが、念のためにコワモテのおじさんに「今話していた人は福本君ですか?今はコーチをされているんですよね」と聞くと、「そうや。センバツで東洋のアンと投げ合った福本や。よく分かったな」と言ってきた。 そりゃ分かりますよ(マニアックかもしれないが)。 で、そのコワモテのおじさんは仲間の人に「智弁相手なら楽勝やろう」とか「PLと同様、智弁の時代はもう終わった」、「弱いチーム相手にしか打力を発揮できない」などと言ったり、「智弁のアルプスにいる奴らは勉強ばっかりしてるから熱中症で倒れるんちゃうか」とか「智弁は運動部が野球部しかない」などと知識を披露していた。 こんなおじさんだけにちょっと智弁を応援しにくい状況で試合が始まる。 智弁は3回、青木君の走塁ミスでチャンスを逃しかけたが、3番・山本君がバックスクリーンへ特大の3ランを放つ。1点返されるものの5回には嶌君の三塁打などで2点追加。 コワモテのおじさんは「智弁はセンバツでどこに負けた?」と仲間に聞いていた。私は履正社だと分かっていたがここは答えず。すると仲間の人(試合前のノッカー)が携帯で調べて履正社と言っていた。 6回にも平岡君、沼倉君のタイムリーで2点追加。7回も1死1塁から送って4・5番のタイムリーで3点。 投げては青木君が8回までに10安打を浴びながらも要所を締めて1点に抑えた。智弁にしては珍しく効率のいい攻めで快勝。ベストゲームと言える内容だった。 ところで、花咲徳栄は10年ぶりの夏の甲子園でその10年前は初戦で宇部商に12-0で圧勝している。そういう意味では智弁に仇を取ってもらった感じ。 暑かったけど気持ちよく聖地で観戦できた。