Be in the depths of despair

2007/09/26(水)03:51

「サッド・ヴァケイション」試写会、感想、

映画鑑賞録(283)

青山真治監督の「北九州三部作」の締めの作品。 はっきり言って駄作です。 何だろ?「オレはアーティステックな映画を作りたいんだ」みたいな、監督のエゴを感じます。ストーリーテリングからして完全に観客を突き放していますね。 この映画から得る物は何も無いです。 只、鑑賞後に「台詞が聞き取りにくくて何を話しているか分からなかったね」程度の感想しかないかと。 音声スタッフの未熟さか? もし、意図的にああいう聞き取りにくさを監督が演出したなら観客を馬鹿にしています。 出演者は、浅野忠信、オダギリジョー、石田えり、宮崎あおい、とよた真帆、嶋田久作、等々、こんなに豪華なメンツを揃えているのに全然生かし切っていない。 寧ろ殺している。 ひたすら冗長でつまらないカメラワーク、カット一つ一つが完全な手抜きとしか感じられません。演出力として監督の完全な力量不足でしょう。 映画は一応観客から料金を頂く訳ですし、それなりに観客の心に残る作品を作るべきなのに、青山監督の自己満足映画を長時間見せられて、非常に不愉快な感じでした。 この作品に映画としての基本、「エンターティメント」なる物は皆無です。 じゃ、ヒューマンドラマか? 前作、前々作を観ていないと意味不明なシーンが多数、ストーリー展開も掴みにくいし、分かりにくいし、退屈だし、「つまらない」を通り越してあまりの駄作ぶりに「怒り」を覚える映画です。 この映画が良いって人に会いたいですね、きっと似非アーティスト気取りのスノッブ気取りの嫌な奴というイメージが湧いてきます。

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