Be in the depths of despair

2009/12/20(日)00:29

「泣きながら生きて」新宿バルト9で鑑賞。

映画鑑賞録(283)

実は、ヤクルトホールで、この映画の試写会が以前ありました、が、その時、20分経過した頃かな? 突然映像が乱れてストップ。 関係者の必死の復旧作業は虚しく、そのまま帰って下さい、な、トラブルに見舞われた試写会がありました。で、その後、新宿バルト9で観られるチケットが郵送されてきたので、この前、漸く最後まで観る事が出来たので、プチ感想を。最後のナレーションで、「愚痴一つこぼさず」って、確かに、娘の勉学の為に、凄まじい、半端無い、自己犠牲を払っての、彼の働く、働く、ひたすら働く、そんな日常生活。 そんな日頃の怠惰に過ごしている自分を鑑みて、著しい自責の念が込み上げて来る感じでした。確かに、不法滞在だけど、それって違法ですが、彼に対しては、許しても良いんではないでしょうか? 劇中、家族と十数年間、離ればなれで「泣きながら生きて」いる、ある意味、北海道の学校にぶっちゃけ騙された訳ですから、尚更で。最底辺での日本での生活でしたが、劇中では語られない、彼に周囲のバックアップもかなりあったと思います。 差し歯とか。必死に生きようとして、文化大革命で最初に人生を狂わされて、それからも、日本の大学に、騙されて、って表現で良いと思いますが、その結果、不法滞在、しかし、リレーのバトンを娘に託す為に、只、ひたすら、「愚痴一つこぼさず」娘の為に働く彼の姿に、目頭が熱くなりました。 結果的に、娘さんは、ニューヨークの大学に進学して医者になり、夢は叶い、しかし、彼自身、中国に帰国後も、尚も働いている、その、ワーカホリックぶりに、頭が下がる思いです。ドキュメンタリーとしては、なかなかの佳作でした。 それなりに評価されても良い作品だと感じます。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る