2006/12/26(火)12:35
切り裂きジャックはいないけど
英国で「現代版切り裂きジャック」か?と騒がれた事件も、21日に捜査当局が
48歳の容疑者を起訴したことで、一段落したと言われています。
英サフォーク州で売春婦5人が次々と殺害され、全裸で発見されたこの事件は、
1888年にロンドンで発生した猟奇的事件「切り裂きジャック事件」になぞらえて
盛んに報道されました。
どの報道だか忘れてしまったのですが、被害者たちと同じように路上売春を
している女性のコメントに、「麻薬(たしかマリファナだったと思います)を手に入れる
ために売春している」というのがあったと記憶しています。
麻薬と売春というセットは、イギリスだけではなく日本でも有名な組み合わせだと
思います。違いは、日本では主流が覚せい剤になるというだけでしょう。
女性を取り込む代表的な手口は、良く知られています。若い女性に親切そう(?)
な男が近づいてきて、気分がよくなる薬をくれると言います。しかも最初の頃はタダ
です。女性が麻薬中毒になった頃を見計らって、高額な料金を徴収するように
なります。やがて女性が払えなくなると、売春を斡旋するという仕組みです。男は
もともと、ポン引きだったのです。
イギリスでも日本でも、この仕組みに大差はないでしょう。
23日のYOMIURI ONLINEは、「英国メディアは、19世紀末に起きた
未解決の『切り裂きジャック事件』の再来と騒ぎ立てたが、捜査当局が科学捜査
を駆使し、容疑者を特定した。一方、事件は、路上売春が横行する英国の危険な
ヤミ社会の実態も映し出した。」と報じています。
もちろん日本では大っぴらな路上売春こそ行われていませんが、英国の危険な
ヤミ社会の実態も、日本の危険なヤミ社会の実態も、基本的な構造には変わりが
ないと考えます。
P.S. タダの薬は貰わないようにしましょう。特に若い女性の方は気をつけて
下さいね!