正解は紛らわしい中にある。
【問 9】 承諾に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、 正しいものはどれか。1 第三者が債務者との間で、債務者の債務につき免責的債務引受契約をする場合、債権者の承諾は不要である。2 第三者が債務者との間で、債務者の債務につき併存的債務引受契約をした場合、債権者が第三者に承諾をした時点で、その効力が生ずる。3 第三者が債権者との間で、債務者の債務につき併存的債務引受契約をした場合、債務者が第三者に承諾をした時点で、その効力が生ずる。4 賃借人が賃貸借契約の目的物を第三者に転貸する場合、賃貸人の承諾は不要である。今年の宅建士試験の問9は債務引受に関するもので、多くの受験者が当惑、お手上げだったかもしれない。しかし、択一式の鉄則から、この問題は2択まで絞られる。肢の2と3は「債権者」と「債務者」が違うだけで、あとは同じ。正解は紛らわしい中に作るのが作問者の鉄則。従ってこのどちらかを選べばよい。正解は2。