長期化する計画停電
現在、東京電力の管内、約1400万世帯で5グループ(今後は25グループに分割予定)に分けて午前6時20分から午後10時まで、1回あたり3時間程度の「計画停電」が行われていますが、電力の供給能力が回復する見込みが立っていないため、長期化が予想されます。電力の需要が供給能力を超えた場合に発生する可能性のある「大規模停電」を避けるための措置という事ですが、3月24日は、「需要想定3,700万KW(18時~19時)」に対し、供給力は「3,850万KW」でした。供給力に余裕があるため昼間の時間帯は実施されませんでしたが、約250万軒の第1グループ(当初予定時間18:20~22:00→実際は19:03~20:23)のみ実施されました。私が住んでいる第1グループの地域は既に7回実施されましたが、同じ市内に住んでいる知人の地域はまだ1回も実施されていないようです。東北地方太平洋沖地震の前は5,200万KWあった最大供給電力が、発電所の被災により、震災直後には3,100万KWに減少。一部の火力発電所の復旧、電力卸事業者からの買取、電力他社からの支援で3,850万KWまで回復し、4月末までには4,300万KWまで増やす予定で、4月末にはいったん計画停電を打ち切るようです。しかし、多くの家庭、事業所、店舗で冷房が使用される夏場には、6,000万KWを超える電力が必要となる場合もあり、供給不足になることは避けられそうもありません。現在最大の問題となっている福島第一、第二原子力発電所がフル稼働時に供給できる電力は909万6000KWですが、復旧は期待できそうもありません。何故か、あまり報道されませんが、原発だけでなく、複数の火力発電所も停止しており(3月15日現在)、復旧に長い時間を必要とする発電所もあるようです。【原子力発電所】・福島第一原子力発電所 1~3号機 地震により停止中 (4~6号機は定期検査中)【火力発電所】・広野火力発電所:2、4号機 地震により停止中・常陸那珂火力発電所:1号機 地震により停止中・鹿島火力発電所:2、3、5、6号機 地震により停止中・大井火力発電所:2号機 地震により停止中 ・東扇島火力発電所:1号機 地震により停止中 → 3/24復旧!http://www.tepco.co.jp/cc/press/11031514-j.htmlもう一つの問題は、「周波数50ヘルツと60ヘルツの違い」です。日本で発電事業が開始された明治29年、東京電灯(東京電力の前身)はドイツのAEG社から50ヘルツの発電機を購入したのですが、その翌年に開始した大阪電灯(関西電力の前身)が購入した発電機は60ヘルツのアメリカのGE社製発電機だったため、新潟県の糸魚川から静岡県の富士川を結ぶラインを境界として、電力の周波数が異なるようになってしまいました。(一国の中で周波数が異なるのは日本だけのようです)そのため、今回の震災では被害が少なかった中部、関西地域からの電力供給が簡単には出来なくなってしまったのです。異なる周波数帯の地域から電力の供給を受けるには「変換装置」を使用しなくてはならず、その能力も現在は100万KWが限度との事です。関係者の方々は発電所の復旧、電力支援要請等で尽力されているようですが、短期間で解決できる問題ではありません。今年の夏が猛暑にならなければ良いのですが....想定を超える巨大地震の被災によって「安全神話」が崩れ去った原子力発電、エネルギー源である石油資源の枯渇が問題視されている火力発電、まだまだ充分なエネルギーの供給はできない太陽光発電、いままで「いつでも自由に使えて当然」と思われていた電力には様々な問題が存在していることが、今回の地震によって明白となりました。映画「ナイトアンドデイ」に登場した「永久に動き続ける電池」など存在しない現在、いままでは"かけ声倒れ"に終わっていた「節電」、「エコ・ライフ」を実践する時が遂に到来したようです。3月末まで全品送料無料★【送料無料】RAYSVISION(レイズビジョン) ヘッドライオン(頭につけるヘッドライト、懐中電灯) LEDライト 乾電池付き!【3月下旬から順次お届け】【81%OFF!!】懐中電灯・蛍光灯・点滅灯としてキャンプやアウトドア、緊急時・非常時の信号灯として!!【PICK_UP_SALE】CAPTAINSTAG(キャプテンスタッグ)ルース LEDエマージェンシーライト防災用・緊急用・災害用・計画停電対策#3