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知らなかった映画を 中国のサイトで見た 1953年 昭和28年に公開された日教組が制作したモノクロ映画で 2019年にはNHK地上波で放送されたらしい 「ひろしま」 ![]() タイトルを見れば 想像できる 原爆投下を主題にした作品 高画質・カラー化した作品を youtube でも見られるらしい 岡田英次・加藤嘉・山田五十鈴・月丘夢路 等 年金世代なら知っている俳優さんの 名前が並ぶ 戦後8年 いろいろな方面からの圧力があり 全国公開には至らなかったらしい 被害状況の再現は大変だったようだ 見ていて感じられる 異常な高温による人的被害の様子は 再現不可能だったのだろう 自分の皮膚をだらりと下げて 人が歩く様なんで 誰が予想でき 誰が再現できただろうか 原子爆弾による被害がまだまだ偏見と憶測に満ちていた時代 被爆後のそんな状況も 静かに伝えている 伊福部昭氏の音楽は 翌年公開された「ゴジラ」の劇中で 「帝都の惨状」として女性コーラスで使われた どちらの作品の中でも 非常に印象に残る旋律だ 私は youtube でカラー化された作品を見る勇気がない というか モノクロの表現力・伝達力の強さを信じている方なので 敢えて見たいとは思わない と強がりを言う 作品の中で「地獄だ」というセリフがあったが きっと人間が想像できるあらゆる「地獄」を遥かに超越した状況だったのだろう 入院していて思うが 何が起こったのか分からない中で「医療」に頼れず 傷ついた自分を守るすべがない人間の 孤独と絶望 そんな中でも 人々は頑張った 劇中「チャップリンの殺人狂時代」の有名なセリフが用いられる 「一人を殺せば犯罪者だが 100万人を殺せば英雄になる」 自分とは何万キロも離れた場所にいる 会ったこともない 存在さえも知らない 人たちを 一瞬で葬り去ることが出来る社会が まだ続いている お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.02.27 10:09:42
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