今回紹介したいのは、荻原浩氏作の小説
『僕たちの戦争』です。
この作品、昨年には森山未來主演でTVドラマ化されており、
それを見て、原作を読んでみようと思ったわけです。
…おかげで、本を読んでいると
森山未來や上野樹里の顔が
頭の中に飛び交うことになる
わけですが(苦笑)
話の内容としては、2002年に生きる根無しフリーターと
昭和19年に生きる、飛行機乗りを目指してる軍国青年が
とある事が原因で入れ代わってしまう話しなのですが、
今まで生きてきたところとは全く違う世界に放り出された
二人の戸惑いがとても伝わってますね。
しかしながら、こうやって二人の過ごしている様を見ていると、
戦時中も21世紀も、そこで生活する生身の人間の本質は
余り変わってないのかなぁという気がします。
そして何より感じたのは、(というか、この小説のメインテーマなんだろうけど)
国の面子を守るっていうことよりも、
愛する人を守るっていうことの方が
より強いパワーを生み出す
ということでしょうか。
大義を振りかざしていても心の中では迷いが生じますが
目先の『愛するモノを守ろう』という意識は
ある意味、人を盲目にさせますからねぇ。
それにしても…
やっぱり、映像化されたものを先に見たほうが、
原作の方も楽しめますね。
原作を先に読んでたら、絶対粗探ししてしまうよなぁ(^◇^;)
声とか人物の顔が固定化されるのはちょっと困るけど(^_^;
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