と或る神戸至上主義者の徒然日記

台湾で政権交代劇が起こりそうな雰囲気ですね。

野党・国民党圧勝＝３分の２超、総統選へ勢い－民進党は歴史的大敗－台湾立法院選(時事通信)
台湾立法院選挙：最大野党・国民党が圧勝の勢い(毎日新聞)
台湾立法委員選、最大野党・国民党が圧勝（読売新聞）

どちらかというとオイラは民進党贔屓なので、あまり嬉しくないんですが…

しかし、国民党が野党と言われるのはやはり不思議だな。
中華民国という国を作った元々の党はご存じのように国民党な訳で
中華民国と中華人民共和国との差というのは
国民党か、共産党か、という差で生じているものですからねぇ。
領土に関してはあくまで後付けの理由に過ぎないわけで。

国民党は、台湾国民にとっては“二二八事件”に代表されるように
どちらかというと忌まわしい過去を持った党なんですけどね。

台湾がこんにち、親日国なのは、戦後の国民党による過酷な独裁制が
原因の一つである、なんて説もあるくらいなんですけどね。

その国民党が、よりにもよって大陸との交易を促進するために
この選挙で復権したというのは、これまでの歴史を考えてみれば
とんでもない驚きとしか言い様がないですね。

なんせ国民党と共産党といえば、蒋介石が「攘外必先安内」として
日本が中国本土への侵略を開始しはじめているのにもかかわらず、
内戦を続けようとしてたくらい犬猿の仲ですからね。

その共産党の独裁下にある中国本土との交流を促進するために
国民党が復活するなんて言うのは、ほんの2～3０年前でも
全く想像すら出来ませんでしたよ。

だいたい、
台湾島は歴史的に見れば中国とは可分な地域
すなわち、台湾と中国は同一の国でなければならない理由に乏しく
また、現在に於いても全く別個の国家として成り立っているわけだから
中共も“台湾を国として認めるなよ”と周りに脅しかけるのを
止めてもらいたいんですけどねぇ。
…まぁ、チベットにしろ台湾にしろ、“中国とは別の国”と認めちゃうと
自治区が軒並み独立運動起こして国が内部崩壊しかねないから
認めるわけにはいかないんだろうけど。