第十一話「真実」満月の夜・・・。都市の、暗い路地で事件は起きた・・・。 グラエナ「はあはあ・・・!」 一匹のグラエナが、路地を走り回っていた・・・。 何かに怯えるように・・・。 ドン! グラエナは、何かにぶつかった・・・。 グラエナ「うわ!」 ???「お主を殺しても、拙者には何の利益もない・・・、だがあの方の命令なら・・・、お主を殺す。」 グラエナ「やめてくれ!やめてくれよぉ!」 ???「問答無用・・・。」 謎の人物は、背中から、一本の刀を取り出した・・・。 ???「あの世で泣き叫べ・・・。」 グラエナ「うわああああ!」 ザンッ! 壁に、血がビシャとついた・・・。 ???「任務完了・・・。」 謎の人物は、スッと刀を戻した・・・。 ???「・・・、朝か・・・。」 朝日がのぼってきた・・・。 何事もなかったように・・・。 その頃、紅蓮たちは・・・。 紅蓮「ふわーあ・・・、テレビのリモコンっと・・・。」 紅蓮は、寝ぼけた顔で、リモコンを探していた。 紅蓮「あっ、あった。」 紅蓮が、パチッとテレビをつけたら・・・。 テレビ「臨時ニュースです!」 紅蓮「臨時ニュースゥ?」 テレビ「今日、午前5時ごろ、何者かによって、殺害されたグラエナが発見されました。」 紅蓮「殺害ィ?物騒な世の中だな。」 テレビ「手口は、鋭い刃物によるものと考えられています。」 紅蓮「刃物ねぇ・・・。」 テレビ「おそらく刀でしょう、皆さんも気をつけてください。」 と、最後にそういい残したあと、臨時ニュースは終わった。 紅蓮「・・・、刀ねぇ・・・。」 爆炎「ウィース。」 爆炎が起きた。 紅蓮「おはよう、凄いことになっているぜ、刀で殺害だってよ。」 爆炎「ふーん、それは怖いな・・・。」 信吾「おはようございます。」 紅蓮「お、起きたか、おはよう信吾。」 爆炎「ウィース。」 信吾「どうしたんですか?そんな顔して。」 紅蓮「朝っぱらから、暗いニュース聞いて、元気になれっか、とりあえず朝飯食うぞ。」 信吾「はーい。」 そして、少しの時間がたった・・・。 紅蓮「フィー・・・、さあ、仕事だ。」 爆炎「えー、もう?」 紅蓮「働かない者食うべからず。」 爆炎「わかったよ。」 信吾「今日の仕事は、結構大変ですよ。」 紅蓮「なんだよ?」 信吾「お城の掃除。」 紅蓮「うわっ!かったりーーーーー!」 爆炎「紅蓮・・・。」 紅蓮「分かっている、行くぞ。」 爆炎「よし!行くか!」 信吾「レッツゴー!」 そして、結構歩いた後・・・。 紅蓮「ここか・・・、想像以上に凄い広いな・・・。」 爆炎「こんなところを掃除なんて、凄いぞ・・・。」 信吾「さ!やりましょう!」 信吾は、もう掃除の格好をしている。 紅蓮は、はあ、とため息をつき・・・。 紅蓮「わかった、やるぞ。」 爆炎「あいあい・・・。」 しかし、紅蓮たちをのぞいている、謎の人物がいた・・・。 ???「アイツが紅蓮・・・、さっさと片付けて終わらしたいものだ・・・、この刀のさびにしてやるぞ・・・。」 信吾「さあ、はじめますか・・・。」 信吾は、大きな王宮みたいなところにいた。 実際に、王座見たいなものが見える。 信吾「それにしても、何でこのお城の人は、何処にいったんだろう?旅行にでかけているっと聞きましたが・・・。」 信吾が、あたりをキョロキョロをみわたしていると ???「終わりのない旅行に行きましたよ。」 信吾「誰ですか!?」 王座みたいなところから、声が聞こえる。 なんと、誰もいなかったはずの王座にハッサムが座っているではないか! ハッサム「どうも、初めまして、戦闘員ナンバー13548、ハッサムの乱慈と申します、以後お見知りおきを・・・。」 信吾「戦闘員ナンバー13548?」 乱慈「もう一ついうなれば、私は終戦管理局の者です。」 信吾「もしかして・・・。」 乱慈「そうですよ、私がね・・・。」 信吾「あなた!自分がやったことを・・・。」 信吾の体をゾクッと悪寒がはしった。 乱慈が、にらんでいるのだ・・・。 乱慈「どうしてですか?生きている価値のない人たちでしたよ?あなたは、知らなかったようですが、あの人たちは、威張り散らして、弱い人を助けなかった。」 信吾「だからって・・・。」 乱慈「殺すことはないんじゃ、でしょ?だから生きている価値がない、そういったはずです。」 信吾「・・・。」 乱慈「そして、あなたも生きている価値はない、消えて下さい。」 信吾「ここで消えるわけにはいかない、大事な仕事があるんですよ。」 乱慈「強情な・・・、楽に死ねませんよ!」 その頃、爆炎は・・・。 爆炎「あー、この広い廊下を雑巾がけねぇ・・・。」 爆炎は、延々と続くかもしれない廊下にいた。 爆炎「ど畜生!できるのかこんなの・・・、誰だ?」 ???「お、僕に気づくとは・・・、やるねぇあんた!」 爆炎「出て来い・・・、さもないと・・・。」 爆炎は、サッと振り向くと、火炎放射を繰り出した! ???「おおっと危ない!」 ヒラリを火炎放射をかわすと、爆炎の目の前に、ニューラが出てきた。 ニューラ「僕、戦闘員ナンバー04530の白、宜しく!」 爆炎「戦闘員だとぉ・・・?」 白「僕、終戦管理局の人だよ!」 爆炎「!、もしかして、お前・・・。」 白「うん、僕がね・・・。」 爆炎「てっめぇ・・・。」 白「正義ぶったって無駄だよ!あの人たちは、逝ってよかったんだ!」 爆炎「お前、何したのか、分かってんのか!?」 白「うん、いらない人を片付けた。」 爆炎「ヘッ・・・、なら、正義にかけて、てめぇをぶっ潰す!」 白「つぶせるかな!?アハハハ!」 その頃紅蓮は・・・。 紅蓮「ひっろい、居間だな・・・。」 紅蓮は、大きな居間にいた。 紅蓮「さあーて、掃除を始める前に・・・、まずあんたを掃除するぜ。」 紅蓮が、振り向くと、アブソルがいた。 アブソル「分かっていたか・・・、流石は、我が旧友。」 紅蓮「フン・・・、俺は、お前を旧友とは思っていない、なあ戦闘員ナンバー47654、アブソルの黒影・・・。」 黒影「それは心外だな・・・、お主も一緒に終戦管理局にいたろう?」 紅蓮「あんなとこ嫌だね・・・、俺は、お前を掃除したくてウズウズしてんだ・・・。」 紅蓮は、戦闘態勢に入った・・・。 黒影も、ゆっくりと背中から刀を抜いた・・・。 黒影「拙者はいたぶるのは好まん・・・、あっという間にお主を殺す。」 紅蓮「ハッ・・・、やれるもんならやってみな・・・。」 信吾「グア!」 信吾は、ドサッと床に倒れた。 信吾「まだまだです・・・。」 乱慈「ほお、まだやりますか、私の攻撃をまともに受けているのに・・・。」 信吾(駄目だ・・・、普通にガードしてもダメージが・・・、なら!) 信吾は、乱慈に突進を仕掛けた。 乱慈「私の攻撃を・・・、防げるとでも!きりさく!」 乱慈のハサミが、信吾に襲い掛かる! だが! バシッ! 信吾は、乱慈の攻撃をサッと受け流した! 乱慈「何!?」 信吾「今度は、こちらの番です!」 信吾は、乱慈のふところに入り込み、顔面に思いっきりずつきをぶつけた! 乱慈「うごぉ!」 クワアアアンと、いい音が響いた・・・。 信吾「○×◇△☆◎♪!」 信吾は、あまりの痛さに頭を抑えながら転げまわった。 乱慈「くそぉ・・・、ここで終わるわけには・・・。」 乱慈は気絶した・・・。 信吾「いてて・・・、はやくここから出ないと・・・、あと紅蓮さんたちと合流しないと・・・。」 その頃、爆炎は・・・。 爆炎「ちっくしょ!」 白「ははは!当てれるもんなら、当ててみな!」 爆炎は、白の素早さに苦戦していた。 爆炎(これ以上、無駄なPPは使えない・・・、一発で決めないと・・・。) 爆炎は、その場にじっと立った・・・。 白「攻撃をやめたの?じゃ、バイバイ!」 白が、思いっきり早いスピードで、爆炎に近づく! 爆炎「今だ!」 爆炎は、炎の渦を白に向かって繰り出した。 白「しまっ・・・!」 ボウン!と、炎の渦が、白を包み込む! 白「うわ・・・、うわあああああ!」 炎の渦は、勢いを緩めない・・・。 爆炎「そのまんま、焼き猫にでもなってろ・・・。」 爆炎は、紅蓮を探すために、廊下を出て行った・・・。 その頃、紅蓮は・・・。 紅蓮「うらっ!」 黒影「はあ!」 紅蓮と黒影は、まだ戦っていた・・・。 そろそろ、体力もつきかけてきたのか、二人とも息が荒い。 紅蓮「ハッ・・・、もう体力、ねえぜ・・・。」 黒影「フッ・・・、こっちもだ・・・。」 紅蓮「おい、テメェ、何で終戦管理局にいるんだ?あんなところいなくても・・・。」 黒影「あの方が、いる・・・、そう零様が・・・。」 紅蓮「零・・・?」 黒影「ああ、そうだ・・・、拙者だって好きでこんなことやってない・・・。」 紅蓮「ならさっさと・・・。」 ???「黒影君、君には失望したよ・・・。」 紅蓮「誰だ!」 黒影「この声は・・・、零様!」 零「大当たり♪紅蓮君、挨拶がしたい、後ろ向いてよ・・・。」 紅蓮は、後ろを見た、だがそこには誰もいなかった・・・。 紅蓮「・・・?」 黒影「グウ!」 紅蓮「黒影・・・、!」 なんと、黒影の体を手が貫いているではないか! 黒影「零様・・・?」 零「うん、君は死んでくれ♪」 黒影「そ・・・、そんな・・・。」 黒影に、紫色の炎がついた。 見る見る内に、黒影の体を包んでいく! 黒影「うがあああ!」 紅蓮「黒影!くそっ!おい零!出て来い!」 ヒュ・・・。 紅蓮の目の前にミュウツーが現れた・・・。 零「どうも初めまして、紅蓮君、君に頼みたいことが・・・。」 紅蓮「い・・・、嫌だ!もうあんなところには・・・。」 零「そうじゃなくて・・・。」 零は、紅蓮に何かを耳打ちした。 その瞬間・・・。 紅蓮「グ・・・、グアアアアア!」 いきなり、紅蓮が苦しみだした・・・。 零「ハハッ♪やっぱり、力を抑えていたんだね・・・。」 爆炎「紅蓮!」 信吾「紅蓮さん!」 零「あっ、君のお友達が来たよ・・・、といってもわかんないか。」 紅蓮「ガアア・・・、アアアア!」 爆炎「な・・・。」 零「君達にいい事を教えよう、僕はね、紅蓮のバケモノの力を覚醒させてあげたの、いい事したでしょ?僕。」 信吾「え・・・?」 零「じゃ・・・、僕は、ここで、さようなら。」 零は、ヒュッと消えた。 紅蓮「グウウウ・・・、アアアアアア!」 紅蓮の体を炎が包んでいく・・・。 爆炎「くそッ!」 信吾「紅蓮さーん!」 ボッ!と紅蓮を取り巻く、炎が消えると・・・。 紅蓮「グルルル・・・、キサマラ・・・、ゼンイン・・・、コロス・・・。」 紅蓮は、獣のように四つんばいになり、後ろには、大きな影がちらついていた。 爆炎「こりゃ、相当やばいぜ、紅蓮の熱気が凄すぎる・・・。」 信吾「クッ・・・。」 信吾は、ガクッとひざをおった・・・。 爆炎「お前には危険だ・・・、早く逃げろ。」 信吾「でも・・・。」 爆炎「さっさといけえええ!」 信吾「・・・、分かりました・・・。」 信吾は、タッと走り出した・・・。 爆炎「さあ、やるか・・・。」 紅蓮「グルルル・・・。」 第十二話に続く・・・。 |