第二十九話「もうネタがないんです。」またもやあらすじ・もうめんどくさくなってきているが、とりあえず書いておく。隕石山というところに特訓をしにきた爆炎たち。 だが、そこでデオキシスとの戦闘勃発。 圧倒的な戦闘能力を見せ付けられた一行はとりあえず謎の施設に逃げ込んだ・・・。 ピチャ、ピチャ・・・。 床にじゅうたんのようにしきつめられた水が歩くごとに音をならす。 「今思えば、こんな廃墟にアイツ(デオキシス)を倒す方法なんてないんじゃないんですか?」 「俺もそう思う。」 「分からんぞ、何かあるかもしれん。」 「そんなこと言われたって・・・。」 ドガン! 天井をつきやぶってデオキシスが侵入してきた。 「ニガサンゾ!」 「わあ!どうするんだよ!」 「チィ・・・、いくら拙者でもこやつのスピードには対応できん!」 「フハハハ!ドウダ!カテルキガシナイダロウ!」 その時・・・。 ザクッ! ナイフのようなものがデオキシスの腕に刺さった。 「ア?ナンダコレハ・・・。」 次の瞬間・・・。 ボカン! いきなりナイフは爆発した! 「グオオオ!」 「なんか知らんけど・・・、効果抜群のようだな・・・。」 「一応爆発物だからな、だが一体誰が・・・。」 「もー、お宝あるって聞いたんだけどあるのは三匹の鼠じゃない。」 どこからともなく声がする。 「だ・・・、誰だ!?」 スタッ! 信吾たちの目の前に一匹のブースターが現れた。 「あたしは、ブースターの恋歌(レンカ)、よろしく、職業は・・・、まあ怪盗かな?」 「へー、俺は爆炎、宜しく。」 「拙者は黒影、以後お見知りおきを。」 「僕は信吾です、よろしくお願いします、ってか怪盗が職業って変わってますね。」 「うん、怪盗Rって名でやっているんだけどね。」 この言葉に信吾はひっかかった。 「あり?怪盗R?どっかで聞いたことがあるような・・・。」 「え?そうだっけ?あたしは、あんた達に会ったことはないけど。」 「んー・・・、あっ!」 「え?あったことあったっけ?」 「爆炎さん!この前・・・、第何話だっけ・・・、まあいいや!とにかく何か盗もうとした怪盗Rですよ!」 「な・・・、何かって・・・、酷いね・・・、あなた・・・。」 「・・・、あっ!そういえばいた!たしか・・・、大炎石だっけ?盗もうとしたアイツか!」 「お・・・、覚えていたのね・・・。」 「やいコラ!この前はよくもハメてくれたな!そのお返しをしてやる!」 「で・・・、でも結局何もなかったじゃない!ハメるもなにもないじゃない!」 「問答無用!成敗してくれる!」 爆炎が拳を振り上げた! バシッ! 黒影が爆炎の拳を止めた。 「んだよ、黒影。」 「やめろ、けなげな女子(おなご)を傷つけてはいけない、ましては拳を向けるとは言語道断、やめるんだ。」 黒影はギロリとにらみをきかせ、爆炎をにらみつけた。 「わ・・・、わかったよ。」 「あ・・・、ありがとう、えーと・・・、黒影さん。」 「当然のことをしたまでだ。」 「オマエラァ・・・、ワタシヲワスレテイルナァ・・・。」 「おお・・・、すまぬ、お主をすっかり忘れていた。」 「ブレイモノォ!」 デオキシスは黒影に飛び掛った。 「うるさいやつだ・・・。」 ヒュン! 黒影は一瞬にしてデオキシスの後ろにまわった。 「フハハ!ナニモオキナイデハナイカ!」 「いや・・・、444回お主を切った。」 「ザレゴトォ・・・。」 そのときである・・・。 ポト・・・。 デオキシスの腕が落ちた。 「エ?ウデガカッテニオチタ・・・?」 「爆炎、信吾、あと恋歌を言うやつ・・・、見たければいいが見ないほうがいいぞ。」 「ハア?何言ってんの?」 「さあ。」 「どういうこと黒影さん・・・。」 ツー・・・。 デオキシスの体に無数の線が浮かび上がっていく。 その瞬間・・・。 バラバラバラ・・・。 デオキシスの体はバラバラになり見るに耐えない無残な姿になった。 「エグッ!いきなりエグイもん見せるな!」 「拙者は警告したぞ。」 「そうですけどぉ・・・。」 「もう!びっくりするじゃない!」 「・・・、すまない。」 平然とした顔で謝る黒影。 そんな顔で謝れても・・・。 と一同が思う瞬間だった。 「とりあえず、目標の敵は倒した、さっさと帰るぞ。」 「オイオイ!修行はどうなるんだよ!?」 「拙者はコイツを一瞬にして倒してしまった、ということは修行の相手にはならなかった・・・、というわけだ。」 「そ・・・、そうなりますね・・・。」 「そういうわけだ、帰るぞ。」 その時・・・。 デオキシスの断片がブルブル震え始めた・・・。 「な・・・、なんか動いているわよ・・・。」 「うええ・・・、気持ち悪いです・・・。」 「なんかやばそうじゃね・・・?」 すると今度は合体し始めた。 「ゲェェ・・・、これってありがちなネタ・・・?」 「・・・、ここは拙者が引き受けるから何か情報でも探っといてくれ!早く!」 「お・・・、おう!」 「気をつけてくださいね!」 「あたしは・・・、逃げる!」 逃げようとする恋歌の頭を爆炎はわしづかみした。 「オメーも来るんだ!」 「うわーん!」 爆炎たちは施設の奥のほうへ走っていった。 「ククク・・・、ヨクワカッテイルジャナイカ・・・。」 きられた断片はデオキシスの形をかたどり元に戻った。 「拙者はお主を少しばかり見くびっていたようだ・・・、今度は容赦はせんぞ・・・!」 「コチラモヨウシャハシナイ・・・、ムシロヨウシャハスルキハゼンゼンナイ・・・。」 「そんな脅しに引っかかるとでも・・・、ム!?」 ウネウネと体を変化させたデオキシス・・・。 「コノカラダハスピードフォルム・・・、オマエノスピードジャオイツケナイ・・・。」 「寝言は寝てからいえ。」 「ソノセリフ・・・、ソックリカエスヨ・・・。」 バッ! デオキシスは黒影の後ろを取った! 「イッタロ・・・?オイツケナイッテ・・・。」 「嘘だろ・・・?」 その頃爆炎たちは・・・。 「アイツ大丈夫かな・・・?」 「大丈夫です!あの人は強いです!」 「あーん!どうしてあたしまでぇ!」 「うるっさい!ともかく情報を探すぞ!ってなんかあるぞ。」 爆炎は何かスイッチのようなものを見つけた。 「これは・・・、エレベーターのスイッチですかね?」 「あまり押さないほうが・・・。」 「押さなきゃ意味ないじゃん、押してみようぜ。」 カチッ・・・。 ウィィィーン・・・。 何か動き出したようだ。 「何よ?この音。」 「さ・・・、さあ・・・。」 「何か来るみたいですけど・・・。」 ガタン・・・。 ゴゴゴ・・・。 いきなり壁が開き、そこには作業用のエレベーターがあった。 「乗ってみますか?」 「乗るしかないだろう。」 「乗るの?いやだなぁ・・・。」 「えーい!つべこべ言わず乗る!」 三人はエレベーターに乗った。 すると自動的に壁がしまり、下へとエレベーターが動き出した。 「何があるんでしょうね・・・?」 「まあ、行ってみたら分かるだろ。」 「何であたしまでぇ・・・。」 続く・・・。 |