ZIGぼちぼちブログ

あれは午前中でした。
ヤギのサクラは　ヤギ小屋からすこし離れた所につながれていました。

ヤギの飼い主である姉は　子供の発熱で病院に行っています。
その姉からメール。

「雨が降ってきたら　サクラの鎖を解いてやって。
　雨が嫌いやから
　勝手に小屋へ戻ってくから」

・・・ほんとうだろうか。不安がよぎる。

ちなみにサクラは　３歳の雌やぎ。
ヤギが見たいです、という人に案内すると
「でかっ・・・」
と言ってひるんでいかれます。
ペットというか　家畜・・？というデカさ。

しかも　私や母のことを完全に下だと思っているようで
目をむいて攻撃してくるのです。

そして案の定　雨が降り出しました。
しかしまだ小雨でした。これがいけなかったのです。

鎖を解いてやると　なるほど　トコトコと小屋へ入りました。
よかったよかった。かしこいじゃないか。
そして　小屋内で鎖につなごうとしたところ
ギロリとにらんで　向かってくるではありませんか。

後ろ足で立ち上がり　次のターンでツノによる頭突き！
そこを私は両手でツノを持って攻撃を止める。
しばらくギリギリと力の込め合い。

野生動物の映像で　鹿とか牛なんかが
よくメスの取り合いで喧嘩してるでしょう。
ツノで押し合いしてますでしょ
そんなですよ。私けっこう斜めになってたと思いますよ。

私の手を振り払い
またも立ち上がり→　ツノ頭突き→　防御
それの繰り返しで小雨の中２０メートルくらい後退。
だれか・・・

通りかかったのは　すっかり耳の遠くなってる祖母
「そんなん飼うで　そんなことになるんやわさ」
いやいや　今それ問題ちがうから！

「おじいさん呼んできて！」「ええ？」
「おじい呼んできてーー（叫び）」

電動車いすで　うぃ～んと祖父を呼びに走る祖母。
私はもう　押しに押され　後ろはもう壁になっている。
やばい。。ちょっと手首がグギッとなった。
片手で押さえられるだろうか・・・おじいさん早く・・・

そこへ　ちょうど姉帰宅！！
車から降りて「サクラ！！だめ！！小屋へ行きな！」

するとサクラは　ひょいひょいと小屋へ帰るではありませんか。

そして　パジャマの祖父到着。


何だったのでしょうこの数分間。漫画みたいでした。
ヤギになめられすぎでしょう。