2012年読んだ本の感想
ずいぶん前に読んだ本もあるので、勘違いしているものもあるかもしれないが、一言感想。☆☆☆☆☆・華竜の宮 上田早夕里 さすがは第32回日本SF大賞を取っただけのことはある。主人公の青澄に必要以上に感情移入してしまった。自分ははたして、彼のように情熱と誠意を持って仕事ができるのだろうか?最初は取っつきにくいかもしれないが、話がうまいので、ぐいぐい引き込まれ、一気に読んでしまった。12年に読んだ本のベスト。・ミレニアム2 スティーグ・ラーソン 前作とは違い、アクション要素が強くなった。しかし、リスベットの魅力は相変わらず。・ミレニアム3 スティーグ・ラーソン 前2作とはまた趣向が変わって、今度は頭脳戦。最後までハラハラさせてくれる。・夜は短し歩けよ乙女 森見登美彦 洒脱な文章と、現代にはおそらく数少ないだろうヒロインに惹かれ、お気に入りの作家の一人になった。草食系男子()は一読すべし。☆☆☆☆半・幼年期の終わり アーサー・C・クラーク SFの入門書とも言える一冊。今でも色あせないのが凄い。・ウォッチメイカー ジェフリー・ディーヴァー リンカーンライムシリーズの一冊。見事なストーリーテリング。☆☆☆☆・駿河城御前試合 南條範夫 一風も二風も変わった時代小説。登場人物がことごとく不幸になるのが悲しい。・ハンニバル戦記 塩野七生 カルタゴの名将ハンニバルを中心にした歴史小説。紀元前3世紀にああいう戦略を生み出したのは興味深い。・竜馬がゆく 司馬遼太郎 竜馬があの時代に持っていた先見性は凄いと思う。彼無しでは維新はならなかった。・チルドレン 伊坂幸太郎・春期限定いちごタルト事件 米澤穂信☆☆☆半・月蝕島の魔物 田中芳樹・髑髏城の花嫁 田中芳樹・四畳半神話体系 森見登美彦・叫びと祈り 梓崎優・夏期限定トロピカルパフェ事件 米澤穂信☆☆☆・ビブリア古書堂の事件手帖-栞子さんと奇妙な隣人たち 三上延・オーデュボンの祈り 伊坂幸太郎