日本でアメリカ人の先生が「日本人はハンコを使うでしょ? でもハンコは複製できるから、日本はお互いを信用している国だって思ったよ」とか昔言っていたのをたまに考えるのですが。自分としてはハンコは登録しておけるし、特別な書類には特別なハンコを使えるので安全だと思うのです。
お義姉さんは医者なのでめずらしい話は尽きないのですが、一度処方箋を偽造されたことがあるそうです。でもその内容が「モルヒネ5キロ」だったのでおかしいと思った薬局がお義姉さんに電話をかけてきて「そんな処方箋を出した覚えはない」という運びになったそうです。何かを認証する仕事をしている場合、自分のサインは他人に簡単に手に入ってしまうので自分はどうしてもサインをする意味がもうない気がしてなりません。たとえばクレジットカードで買い物をしたとき、さいんなんてどんなに適当にしても何も言われません。最近は20ドル以下ならサインをしなくてもいいクレジットカードの機械も増えてきて、たしかにこの額ならしてもしなくても一緒だよなと思います。
なんでいまさらこんなことを考えているかというと、職場が政府の機関なので3ヶ月以上働いていると(バイトですが)退職金のように毎回給料からお金を何パーセントか差し引いて貯金する仕組みが始まるのです。その書類を見たら、もし自分が死んだときにその貯蓄は誰のものになるのかを書いて自分が書名、そして立会人の署名、受取人の署名、受取人の立会人の署名が必要だったのです。でもその立会人はお互い意外なら誰でもいいそうで(隣に住んでいる知らない人とか)。
それって意味あるの? それとも形だけ? 勝手に考えた名前を書けばいいことでは? とか思うわけです。
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