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雑念の部屋・改

雑念の部屋・改

赤哀の空

時間は私をおいて

ただただ、ゆっくりと流れて

落陽の淡い赤が

白い廊下に照らされて

まるで校舎を焼くように

私を飲み込んだまま

全てを包む優しい炎のように


この気持ちを許せるのは

ただ一人

私だけなのでしょう

影を創る輝きに

あなたの素顔を思い浮かべ

そして、重ねて


心地よい貴方の声に

引かれていく心が

幸せを紡ぎだし

そして

別れをよぎらせて


いつかは壊れるとしりながら

この後悔は

私が生み出した弱さなのでしょう


手を伸ばしても届かない

この想いを秘めたまま

赤い陽は包み込む


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