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バス停地名学のすすめ

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2007.04.09
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カテゴリ:杉並区
(前回からのつづき)

さらに青梅街道を進むと、五日市街道入口交差点がありますが、ここは数年前に付け替えられた新道の入口で、旧来の五日市街道入口は、ひとつ手前の信号の場所になります。五日市街道はここから青梅街道と分岐し、成田東、高井戸方面へと通じています。この分岐点では、五日市街道が鉤状に急カーブして青梅街道に顔を出しますが、この場所を古くは馬橋おんだしと称したといいます。かつて街道沿いの農家の人々が、野菜を満載した荷車を押し出してきたことに因むそうですが、現在も道幅の狭い五日市街道から次々と車が出てくる様子が、まさに「おんだし」という感じに見えてきます。

五日市街道へ入ると、やがて左手は寺院の集中した寺町となります。街道に面して最初に見えるのは大法寺で、明治43年に牛込榎町(新宿区)からこの地へ移転してきました。その隣は円福寺墓地で、寺そのものは牛込横寺町(新宿区)にあります。大法寺脇から住宅地の奥へと入っていくと、清徳寺、智光院、慶安寺、心月院と寺院が並びます。いずれも大正初年頃に都心部から移転してきた寺ばかりのようです。

五日市街道から青梅街道へと戻ります。両街道に挟まれた住宅街には、梅里の町名があります。字面といい読みといい、奥ゆかしい趣のある町名ですが、これは青梅街道沿いの街並みを意味したもので、昭和43年の住居表示施行時に成立した新町名になります。

西馬橋バス停で帰りのバスを待っていると、今度は京王バスが来ました。時刻表を見る限り、京王バスの運用の方が多いようです。

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最終更新日  2007.04.09 00:25:25
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