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バス停地名学のすすめ

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2007.06.06
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カテゴリ:江戸川区
バス停データ
◆所在地:江戸川区 ◆路線:都営バス[亀26]系統他

みなさん、こんにちは。

亀戸駅北口1番のりばを発車する都営バス[亀26]系統は、松江、一之江駅を経て、千葉県境に近い今井で終点となります。

この路線は、もともと上野公園~今井間を結んだトロリーバスの代替路線として発足し、当初は同区間を結ぶ[上26]系統として運行されていました。平成2年に亀戸駅で路線が分断され、現在の運行区間となりましたが、今井のひとつ手前に地下鉄一之江駅が開業した後も今井を終点とし続けていることや(一之江駅開業前は、都営や京成バスの多くの路線が今井をターミナルとしていました)、今井からの上りの始発が朝5時35分と早いのも、トロリー時代の名残を受け継いでいるといえるでしょう。(トロリーの前身は都電26系統であり、「26」の系統番号も伝統の番号といえます)

一之江駅で大半の乗客を降ろしたバスは、瑞江大橋で新中川を渡ると、あっという間に終点の今井に到着します。今井を通過する他の路線とはやや離れた場所に折り返し場がありますが、この場所もかつてのトロリー車庫の跡地で、代替後しばらくは都営バスの営業所が置かれていた場所ですが、現在は都営住宅が建ち、その一階部分がバスの操車場として使われています。

このあたりは、もともとは旧江戸川河口に近い低湿地帯で、今井の地名は室町時代の文献にも見えるといいますが、江戸川区の町名としては半世紀以上も前の昭和13年に消滅しました。それでも現在まで今井の地名が定着しているのは、やはり都電(前身は城東電気軌道)、トロリー、そしてバスの終点として位置付けられていたことが大きな要因なのでしょう。

(次回へつづく)

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最終更新日  2007.06.06 22:45:33
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