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バス停地名学のすすめ

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2007.11.16
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カテゴリ:新宿区
(前回からのつづき)

坂下から早稲田大学正門へ抜ける商店街は、大隈通り商店街です。雀荘や定食屋の並ぶいかにも学生街という匂いが濃厚な商店街ですが、新しいマンションなども目立ち、その不釣合いさのせいか、景観がいまひとつすっきりしていない印象です。ペナントや学帽の専門店があるのは、さすがに早稲田というところでしょうか。

やがて目前に、早稲田のランドマークともいえる大隈講堂の威容が立ちはだかります。改修工事を終えたばかりで、美しい外観は圧倒的な存在感を放っています。東京都歴史的建造物の指定第1号となったこの建物は、昭和2年の建造で、大学創設者である大隈重信の没後に、その記念事業の一環として建築され、現在も大学講堂として現役で機能しています。建造当時の高田早苗総長の注文は、ゴシック様式であることと、演劇にも使用できるということだったといいます。シンボルでもある時計塔の高さは125尺(約38メートル)ですが、これは大隈重信が持論としていた人生125歳説に因んでいるとのこと。

大隈講堂の北側に広がる大隈庭園は、かつての大隈重信邸の跡地です。江戸時代には彦根藩井伊家下屋敷や高松藩松平家下屋敷の置かれた場所で、維新後は軍医総監松本順が病院を建てた場所でもありますが、明治7年から大隈重信がこの地に邸宅を構えるようになりました。大名庭園の面影を残していた当時の庭園は、大隈重信の好みに合わなかったようで、後に文人風庭園に改められたといわれます。戦災によりほぼ全壊しており、現在見られる姿は、戦後に復旧されたものです。

早稲田大学周辺には、まだまだ見所が多いです。このまま地下鉄早稲田駅まで歩けば、一陽来復の穴八幡も近くにあります。グランド坂へ戻り、水稲荷神社、甘泉園、面影橋と歩いてみるのもいいでしょう。

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最終更新日  2007.11.16 22:25:57
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