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カテゴリ:千代田区
バス停データ
◆所在地:千代田区 ◆路線:都営バス[高71]系統 みなさん、こんにちは。 渋谷駅前から青山通りを走った都電には、浜町中の橋行きの9系統と、須田町行きの10系統がありました。明治37年に東京市街鉄道により敷設された路線が前身で、都電にとっては伝統ある名門路線のひとつです。両系統は、青山一丁目、赤坂見附を経て皇居内濠に突き当たる三宅坂まで直進し、そこから9系統は日比谷方面へ、10系統は半蔵門方面へと南北に分かれていました。 この名門路線が廃止の憂き目にあったのは、東京オリンピックの準備が大詰めを迎えた昭和38年です。メイン会場となった神宮外苑に近い路線の宿命かもしれませんが、首都高速の建設と青山通りの拡張を急ピッチで進めるには都電はどうしても邪魔という結論になり、青山一丁目~三宅坂間と半蔵門~九段上間がその犠牲となって廃止されました。以後、9系統は六本木~溜池~虎ノ門経由に、10系統は信濃町~四谷見附~市谷見附経由にそれぞれ迂回するようになりました。これが俗に青山線迂回と呼ばれた措置です。 青山線迂回前の10系統は、三宅坂から内堀通りを北上し、半蔵門、三番町を過ぎると、正面に靖国神社の大きな鳥居が姿を現し、やがて靖国通りと交差する九段上電停に到着しました。現在、内堀通りに路線バスはありませんが、靖国通りには都営バス[高71]系統があり、都電の電停名を継承した九段上バス停が立っています。 (次回へつづく) ↑↑↑ブログランキング参加中です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.11.25 23:09:40
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