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バス停地名学のすすめ

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2010.01.31
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カテゴリ:新宿区
(前回からのつづき)

バス停前の青梅街道北側では、大規模な再開発工事が進行中です。つい数年前まで見られた民家やアパートの密集する古色蒼然とした住宅街は一掃され、百人町方面へ抜ける道路も大幅に拡張整備され、街そのものが全く新しい景観に生まれ変わろうとしています。

その工事の喧騒を背に、青梅街道を新宿駅方向に歩いてみます。通りは緩やかな上り坂となっていますが、これが成子坂です。明治の末頃まで、この付近は成子町と称し、街道に筵を敷いて商いをしていた源左衛門という男が、店に鳴子を鳴らす紐を下げ、客がそれを鳴らすという光景がこのあたりの名物となり、後に成子の地名が生じたといわれます。他に、田畑で鳥を追い払うための鳴子に因む地名とする説もあるようです。

坂の左手に見える大きな鳥居は、成子天神社です。先ほどの再開発工事が境内のすぐ脇まで迫り、社殿周辺も残念ながら静寂とは言い難いですが、創建は延喜3年(903)と伝える古社で、寛文元年(1661)からこの地に鎮座し、成子の鎮守として親しまれています。境内奥には、新宿区内最大級とされる富士塚もあります。成子富士と称し、もともとこの地にあった天神山という小丘を大正9年に改造して築山したものといいますが、残念ながら現在は境内中ほどから奥が立入禁止となり、その姿を見ることはできません。

坂の中腹からバス停を振り返ると、絶え間ない青梅街道の車の流れ、街道南側の高層ビル、そしてスケールの大きな再開発工事という景観の中で、ポツンと立つ成子坂下のバス停だけが、旧時代の遺物のようにも見えてきます。

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おかげさまで、今回で連載400回となりました!
ブログ開設当初は、これだけの回数を続けられるとは夢にも思いませんでしたが、日々たくさんの方々にご訪問いただけたことが糧となり、ここまで続けてまいりました。
まだまだ訪ねてみたいバス停はたくさんあります。
これからも「バス停地名学のすすめ」を、宜しくお願いいたします。

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最終更新日  2010.01.31 23:18:56
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