私の好きな甘茶ソウル
【 甘茶偏差値 72 】
WESTMORELAND CO. FEATURING MARCUS KELLY / TOGETHER WE STAND (VANNASA 5124)
テナーシンガーオンリーで基本はコーラスの付かない上品で静かな甘茶曲。やけに落ち着いたピアノの独奏から始まり、そこに天にも昇りつめるかのような甘いストリングスがゆるやかに絡んでいきます。お歌は淡々、切々、しっぽりとしたもので子守唄のようにやさしく静かで冷静。だからと言って、情感の浅い、ムードだけの曲というワケではなく、なだらかで上品なメロディラインは上物甘茶のそれ。ヴォーカルが少し粘着系なのでしっかりと耳に残る所は淡白なこの曲と相性が良かったと言えます。サビの部分ではハモってるんだけど、聴こえるか聴こえないかぐらいでチト寂しいほど。ま、それがこの曲のカラーでもありますね。
ピアノとストリングスの音色だけが目立つバックも憎いぐらいに落ち着きはらっててとってもアダルト。間奏パートで聴ける両者の共演がまた聴きもので、ここでは情感豊かに派手目のアンサンブルを決めてくれ、超のつく極上品。甘茶ソウル史上最高の間奏かも。全体としては全く派手さの無い曲で、上品という言葉が実に似つかわしい。
私がこの曲と出逢ったのは、まだマニアックな甘茶ソウルなどほとんど知らなかった頃、某ソウル愛好家から頂いたカセットテープ。もらったその日から貪る様に聴き続けたけど、その中でも一際地味だったこの曲の真の魅力に気付いたのはそれから10年以上経ってから。画像2はその甘茶テープのトラックリスト。これを作ってくれた方、ここを見て下さってたら嬉しいです。
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