甘茶ソウルコンピの世界(13)
THE LOST SOUL GEMS 2CD(SONY SICP 1776-7)'08
DISC 1がグループもんだったのに対して、DISC 2はソロもん。1は力まずに歌う落ち着いたレディ・ミディアム。2は「フィーリングに乏しい」Ralph Graham(sussex 520)'74のカバー。そちらは鈴木氏が言うほど悪くは無いが良くも無い。3は最初から最後までどこもかしこも素晴らしいメロディの甘めのレディソウル。特に出だしと後半の郷愁を誘う管のメロディが胸にググッと来ます。
軽快で洗練された雰囲気が素晴らしいディープ・ミディアムの4はBOBBY WOMACKが少しユルリとやってるバージョンも悪くない。5は素晴らしく良く出来たメロディで徐々に盛り上がっていく感動的なナンバー。女性コーラスにストリングス、グロッケンの入ったサウンドは大甘ですがヴォーカルは絶唱タイプでかなり圧巻的。絶唱系甘茶ソウルの最高傑作ですね。このトロイなるシンガーはライナーで鈴木氏により66年にMUSICORからシングルを二枚出しているJEFF B.TROYであることが解明されています。
6で再び登場のアネット・スネル。2-3の裏の曲ですがこちらもなかなかの出来。サビのキャッチーさが映えますが、逆に言うとそればかりが繰り返し強調されるという、、、単調な構成が惜しい。ディープソウル名曲の8は極太な男気を感じさせるイントロのギターの響きが印象的で超カッコイイー!9はミディアム/アップ系のモダンな雰囲気を持ち合わせたソウル。これってディープ?モダン?テンポも良ければヴォーカルも実に流暢で良い。
以上、長年マニアックなソウルファンに人気だった曲を多数集められ、充実したコンピを作られた関係者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。然しながらEPICなどSONY系レーベルのみならず、シングルの世界にはまだまだCD化されねばならない曲が沢山あります。(例、
「SOUL FROM THE VAULT RARE SWEET DYNAMITE」ご参照。)関係者の皆様には、今後もこれら後世に永久的に残していかねばならない名曲の数々のCD化をドンドン推し進めて行って欲しいものです。今後ともよろしくお願い致します&どうも有難うございました。
(甘茶偏差値65以上)
(甘茶偏差値61以上)
(甘茶偏差値60)
DISC 2
01.BETTY LAVETTE / YOU MADE A BELIEVER OUT OF ME(偏差値63)
02.BILL CODAY / I DON'T WANT TO PLAY THIS GAME(ディープ偏差値61)
03.ANNETTE SNELL / IT'S ALL OVER NOW(甘茶偏差値66)
04.HEYWOOD CASH / YOU'RE MESSING UP A GOOD THING(ディープ偏差値64)
05.TROY / AND TOMORROW MEANS ANOTHER DAY WE'RE APART(甘茶偏差値72)
06.ANNETTE SNELL / PROMISES SHOULD NEVER BE BROKEN(偏差値63)
07.BILL CODAY / A MAN CAN'T BE A MAN(ディープ偏差値61)
08.WILLIE HATCHER / SEARCHING(ディープ偏差値68)
09.RICK SHEPPARD / CAN WE SHARE IT(偏差値65)
10.BETTY LAVETTE / YOU'RE A MAN OF WORDS, I'M A WOMAN OF ACTION
11.JACKIE MOORE / PERSONALLY
12.TROY / IF YOU GOTTA BREAK ANOTHER HEART
13.HEYWOOD CASH / GIVE IT UP (LONG VERSION)
14.UJIMA / I'M GETTIN' HIP (TO YOUR WAYS & ACTIONS)(INST.VERSION)