私の好きなディープソウル
MY FAVORITE DEEP SOUL
【 ディープ偏差値 75 】
THOMAS BAILEY / WISH I WAS BACK (FEDERAL 12567)'71
ディープソウル 200選のページでも言及済みですが、この曲が私が好きな、そして私がNO.1だと思うディープソウル。
「WILSON PICKETT / BACK IN YOUR ARMS '69」のカバー曲です。ディープソウルのコンピCD「KING'S SERIOUS SOUL : TOO MUCH PAIN」収録。
「Sir Shambling」さんのページにコンピのライナーに書いてあるのと同様の解説が書かれています。
南部臭漂うギター・サウンドをバックに黒光りする野太い声での粋な語りから入ります。そして歌に入ると声質が骨太ながらもカラリとした陽性な、随分と魅力的なものであることに気づかされます。加えて明朗快活、溌剌と歌いこんでいく様子に好感が持てますね。更に一節一節を噛み締めるように力を込めて豪快に歌いきっていくところが素晴らしい。
この過剰なまでに黒さを前面に押し出す姿勢こそが70年代ソウルの醍醐味と言えるでしょう。途中に入る語り部分も我を忘れたかのような熱の入り様で痺れますねー。曲が進むにつれドンドン鬼気迫った歌いっぷりになっていき、終盤ではしゃくり上げ唱法やシャウトを交えて大盛り上がり。声質・唱法・メロディ・南部臭とどれも申し分ないディープソウルの王様曲です。
「YOU TUBE」で聴けます。