ギターポップ推薦曲(2)
【 ポップ偏差値 64 】
MORRISSEY / FIRST OF THE GANG TO DIE 「You Are the Quarry」'04
モリッシーがリードだったTHE SMITHSは、80年代初頭、AZTEC CAMERAやORANGE JUICEなどのネオアコ・グループと共に人気を博したギターポップ・バンドでした。ハリーラブとして人気の
「THIS CHARMING MAN」は自分の周囲でも人気曲で一世を風靡したものでしたが、前2者同様ネオアコ/ギターポップバンドの宿命として活動暦が長くなると共に、その輝きや瑞々しさは急速に失われていきました。「モリッシー」はソロになってからも成功を収めているじゃないか。」という意見もあるでしょうが、80年代初頭のネオアコ/ギタポのもつ甘酸っぱさや瑞々しさに熱狂した者にとっては、商業的な成功など全く意味を為さないことに同意頂けることと思う。その意味では、私と同じ体験をしてきた同時代の者で、ザ・スミスの2NDアルバム以降、ましてやモリッシーのソロ以降の音を積極的に追い続けてきた者など皆無に近いのではないかと思う訳です。
ところが先日「YOU TUBE」でギタポ系の音源を探索していた際に耳にしたこの曲は、そんな私が全く期待していなかったモリッシーの、しかも2000年以降の作品だったのですから驚きました。瑞々しさや甘酸っぱさという魅力はさほどでは無いにしても、過度に情緒的で胸をグイグイと締め付けるキャッチーなメロディは非常に魅力的です。自身の感情の昂ぶりを表すかのような後半のファルセット唱法も切実感、本気度を醸し出していて実に美味ですねえ。『スミス(モリッシー)って暗くていまいち垢抜けない曲ばかりで「THIS CHARMING MAN」以外は聴き処が無いバンドだな』と思っていたんだけど、、、見直したぜ、モリッシー!
「YOU TUBE」で聴けます。
明るく元気 | テンション | 高揚感 | 疾走感 | グルーヴ | メロディ | 器楽 | 瑞々しさ | ボーナス(感情の昂ぶり) | ポップ偏差値合計 |
7 | 8 | 8 | 6 | 6 | 10 | 7 | 7 | 5 | 64 |