ザ・スーパー・ポップ宣言

2018/07/30(月)04:43

伝説の音楽サークル NRC(ネオ・リサイクル・サークル)の想い出 4

「ザ・ポップ宣言(仮題)岩谷宏」(26)

「NEO RECYCLE CIRCLE (ネオ・リサイクル・サークル)」 伝説の音楽サークル NRC(ネオ・リサイクル・サークル)の想い出 4 前回80年代の音楽サークル NRC(ネオ・リサイクル・サークル)の想い出 3の続きです。 S.T.氏が就職活動の為編集者交代となるんだけど、後任が内定していた小金井市在住のS.S.氏が大学受験に失敗してしまい、何故か私に声がかかり代表編集者を務めることになる。これは責任重大!と真面目にサークルの運営に取り組む。会員募集の告知をロッキングオン誌に出し、減少傾向にあった会員数を増やしたり。製本は当時笹塚駅付近に住んでいた私のアパートで行う。集まるメンバーも吉祥寺のS.T.氏の頃から少し若返った感じ。 岡崎京子さんが表紙を描いたのは2冊。事前に何の連絡もなく封筒に入れて原稿が送られてきたんだけど、VOL.20は完全に漫画仕立てでトーンや修正液の生感覚がダイナミックに味わえる素晴らしいものでした。そして裏表紙は彼女の記念すべき処女単行本『VIRGIN』の広告になっています。『この本はスクリッテ・ポリッテのグリーンくんにささげるわ』など、彼女のポップ感覚溢れる宣伝文は今読んでも楽しい。(リンク先ページで拡大して読めます) VOL.22では彼女の単行本の宣伝とお手伝い募集の告知が。高校時代からのファンであった私は強くお手伝いに参加したいと思ったんだけど、一方『有名人に意味なく群がる人間』みたいで嫌だなという実に下らない意地が出てしまい結局参加せず仕舞。今にして思えば実に勿体ない機会損失でした(笑)。因みにVOL.21の表紙は私の作品。大友克洋のAKIRAの真似ですね。この頃の原稿を見ると会発足当時は高校生が多かったけれども、徐々に大学生など大人になっていくにつれて表現の幅が拡がり、音楽の嗜好も先鋭化したりと成長していたな、と感じます。 私が代表編集者を務めたのは約1年間、会誌はVOL.20~24までの5冊と短かったけど、なかなか貴重で面白い体験が出来ました。特に周囲の大学生とは一味違った活動、音楽生活を送れたことは私の人生のちょっとした自慢かも。 後任のS.S.氏が大学に合格したことに伴い私は代表編集者を退任。VOL.25、26を経て会はNETWORK RECYCLE CIRCLE(略称はNRCのまま)へと改名。残念ながらS.S.氏が「忙しい」という理由で会誌発行が遅れたり、新規会員募集を行わなかったりで会の盛り上がりに欠けてしまった印象。そして1989年4月頃のVOL.12発行後は何の音沙汰もなくなってしまい、事実上サークルは解散状態という実に残念な結末を迎える。 以上で80年代に存在した伝説の音楽サークルNRCのお話はおしまいです。音楽に人一倍貪欲だった私はいろんな人にお世話になり、時に無礼で迷惑な行為も多かったかと思います(ごめんなさい。)そして、この場を借りて会員だった皆さまにお礼申し上げます。楽しかったひと時をどうも有難う!

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