057340 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ぞうりむしの図書館

ぞうりむしの図書館

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

カテゴリ

フリーページ

バックナンバー

2024/11
2024/10
2024/09
2024/08
2024/07

日記/記事の投稿

プロフィール

ぞうりむしやすよ

ぞうりむしやすよ

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

ニューストピックス

コメント新着

コメントに書き込みはありません。
2006/10/26
XML
カテゴリ:読書感想
【思い出トランプ】
向田邦子
【Story】


日常生活の中で、誰もがもっている狡さや弱さ、うしろめたさを人間を愛しむ眼で巧みに捉えた、直木賞受賞作など連作13編を収録。
思い出トランプ




   <読書感想>


思わず微笑んでしまう箇所がある。


-------------------------------------------
麻は、お地蔵さまを好きになれなかった。
あの人のいい顔は、どこか胡散臭い。
「そうかそうか。可哀そうに可哀そうに。」
と言いながら、口先だけで、すこしたつと
ケロリと忘れて居眠りしているような気がする。
赤いよだれ掛けもみだりがましい。
-------------------------------------------



読めば読むほど気持ちが沈んでいく本なのだけれど、
嫌気がささないのはこういうところだろうなと思う。

結構、バチあたりなことを言っているのだけど、
「確かに私もそう思う」と思わず認めてしまう自分に
罪悪感を感じない。

向田邦子が、狡さや弱さをひっくるめて人を愛して
いたからだろうな。


他人の気持ちほど、自分の思い通りにならないものだと
悟っていた人だろうか。
それとも、それに苦しんでいた人だろうか。


別の作品も読んでみたいなとは思うけど、気持ちが
しっかりしているときに読まないとヘコむな。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006/10/26 07:50:51 PM



© Rakuten Group, Inc.
X